タイプの違うふたりだが、得点を奪うために必要なベースは同じ?
僕と遠藤。得点力をもった中盤選手としてプレーしてきた共通点はどこにあるのか。その視点から考えると、ゴールのイメージをつねに持っていることだろうね。もともと僕はゴールを決めることが大好きだった。ゴールを決めるために、つねに「ビデオテープを早回ししているイメージ」でプレーしていた。
だから、誰よりもゴール前に早く、たくさん顔を出していた。エリア内へのスプリント回数には“こだわり”を持っていた。ストライカーと同じ感覚を持ちながら、誰よりも走っていたという自負もある。
遠藤も「走る」ということの重要性は感じているはず。振り返れば、南アフリカ・ワールドカップの走行距離もチーム内でトップレベルだったと聞いている。どことなくスローテンポな遠藤に対して、僕は意外性や俊敏性で勝負するタイプ。プレースタイルが違うので、テクニカルなプレーがクローズアップされがちだけど、ふたりのベースにあるのは「走れること」だったと考える。結局、走れなくなるにつれてゴールの確率が減るわけだから。
しかし、遠藤にはセットプレーという最強の飛び道具がある。それが彼の代名詞でもあるから、これから年齢を重ねていっても、まだまだゴールを奪えるに違いない。最低でもあと10点は取るんじゃないかな。
記録はいつまでも守り続けられるものでもないし、現役選手の遠藤がこれからもっとゴールを決めて記録を塗り替えていくことは間違いない。このように世代を超えて記録を作り上げていくことが、歴史を積み重ねていくということなのだろうから。そしていつの日か、遠藤とふたりで、“MF100ゴールを祝う会”を開けたら嬉しいね。
■プロフィール
藤田俊哉(ふじた・としや)/1971年10月4日生まれ、静岡県出身。清水市商高-筑波大-磐田-ユトレヒト(オランダ)-磐田-名古屋-熊本-千葉。日本代表24試合・3得点。J1通算419試合・100得点。J2通算79試合・6得点。J1では、ミッドフィルダーとして初めて通算100ゴールを叩き出した名アタッカー。2014年からVVVフェンロのコーチとして指導にあたっている。
だから、誰よりもゴール前に早く、たくさん顔を出していた。エリア内へのスプリント回数には“こだわり”を持っていた。ストライカーと同じ感覚を持ちながら、誰よりも走っていたという自負もある。
遠藤も「走る」ということの重要性は感じているはず。振り返れば、南アフリカ・ワールドカップの走行距離もチーム内でトップレベルだったと聞いている。どことなくスローテンポな遠藤に対して、僕は意外性や俊敏性で勝負するタイプ。プレースタイルが違うので、テクニカルなプレーがクローズアップされがちだけど、ふたりのベースにあるのは「走れること」だったと考える。結局、走れなくなるにつれてゴールの確率が減るわけだから。
しかし、遠藤にはセットプレーという最強の飛び道具がある。それが彼の代名詞でもあるから、これから年齢を重ねていっても、まだまだゴールを奪えるに違いない。最低でもあと10点は取るんじゃないかな。
記録はいつまでも守り続けられるものでもないし、現役選手の遠藤がこれからもっとゴールを決めて記録を塗り替えていくことは間違いない。このように世代を超えて記録を作り上げていくことが、歴史を積み重ねていくということなのだろうから。そしていつの日か、遠藤とふたりで、“MF100ゴールを祝う会”を開けたら嬉しいね。
■プロフィール
藤田俊哉(ふじた・としや)/1971年10月4日生まれ、静岡県出身。清水市商高-筑波大-磐田-ユトレヒト(オランダ)-磐田-名古屋-熊本-千葉。日本代表24試合・3得点。J1通算419試合・100得点。J2通算79試合・6得点。J1では、ミッドフィルダーとして初めて通算100ゴールを叩き出した名アタッカー。2014年からVVVフェンロのコーチとして指導にあたっている。