「こんなものか、と思われないようにしないと」とタビナス

来春の川崎入団が内定しているDFタビナス(右)。本大会で大注目を集めるだろう好タレントだ。写真:安藤隆人

守護神の茂木はC大阪への入団が決まった。予選4試合で喫した失点はわずかに1だ。写真:安藤隆人
苦しい戦いの連続だったが、それを勝ち抜いていったことで、選手たちはかなり逞しくなった」と、鈴木勝大監督と語る。接戦をモノにし続けてきたメンタリティーが、彼らに落ち着きをもたらしていたのだ。
「相洋はこれまでの試合を見ても、粘って、粘って、最後に点を取るサッカーをしてきた。だからこそ、僕らは最後まで集中力を切らさないようにしたし、自分たちのやるべきことをしっかりとやろうと意識していた」(タビナス)
必ずこじ開けられるときは来る。そして、その瞬間は延長後半7分に訪れる。相手ボールをインタセプトした西川が、前に弾かれたボールに勢い良く迫る。その迫力に相洋DFは痛恨のクリアミス。それを拾った西川がそのまま独走し、GKとの1対1を制して、ゴールに流し込んだ。
19本目のシュートが結実し、守備も最後まで集中を切らさずに、失点を許さなかった。1-0の勝利の裏側には、焦ることなく、チーム全体で「そのとき」を待ち続け、しっかり結果に結びつけた今年のチームの強さがあった。
「よく戦ってくれた。でも、これじゃあ全国では通用しないのも事実。これからは全国に向けて修正していきたい」。
鈴木監督の目はすでに先に向けられていた。昨年度の選手権はU-19日本代表のエース、小川航基(ジュビロ磐田)を擁し、多くの注目を集めた。今年も同じか、それ以上のマークに遭うことは十分に分かっている。
全国仕様のチームへと成長すべく、チーム力にさらなる磨きをかける。「こんなものか、と思われないようにしないといけない」と、タビナスも語気を強めた。
取材・文:安藤隆人
「相洋はこれまでの試合を見ても、粘って、粘って、最後に点を取るサッカーをしてきた。だからこそ、僕らは最後まで集中力を切らさないようにしたし、自分たちのやるべきことをしっかりとやろうと意識していた」(タビナス)
必ずこじ開けられるときは来る。そして、その瞬間は延長後半7分に訪れる。相手ボールをインタセプトした西川が、前に弾かれたボールに勢い良く迫る。その迫力に相洋DFは痛恨のクリアミス。それを拾った西川がそのまま独走し、GKとの1対1を制して、ゴールに流し込んだ。
19本目のシュートが結実し、守備も最後まで集中を切らさずに、失点を許さなかった。1-0の勝利の裏側には、焦ることなく、チーム全体で「そのとき」を待ち続け、しっかり結果に結びつけた今年のチームの強さがあった。
「よく戦ってくれた。でも、これじゃあ全国では通用しないのも事実。これからは全国に向けて修正していきたい」。
鈴木監督の目はすでに先に向けられていた。昨年度の選手権はU-19日本代表のエース、小川航基(ジュビロ磐田)を擁し、多くの注目を集めた。今年も同じか、それ以上のマークに遭うことは十分に分かっている。
全国仕様のチームへと成長すべく、チーム力にさらなる磨きをかける。「こんなものか、と思われないようにしないといけない」と、タビナスも語気を強めた。
取材・文:安藤隆人