• トップ
  • ニュース一覧
  • 【日本代表】小林祐希の原点<3>時にはピッチ外に放り出されることも…。彼は多感な少年時代をどう過ごしたか

【日本代表】小林祐希の原点<3>時にはピッチ外に放り出されることも…。彼は多感な少年時代をどう過ごしたか

カテゴリ:日本代表

加部 究

2016年11月11日

プロになるべく通信制に転入。授業では言葉の使い方にセンスを見せる。

6月のキリンカップ以来の代表招集となった小林。11日のオマーン戦で出場なるか。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 その後、祐希は短期間で受験勉強に集中し、都立高校に合格する。ところが高校側は、頑なに学業最優先の姿勢を崩さない。中学3年時以降は、年代別日本代表の合宿などが増えてきていたが「あくまで日程通りに試験を受けなければ落第」と、まったく融通のつけ入る隙がなかった。
 
 入学して、わずか1か月後、祐希から拓也に連絡が入った。
「やっぱり学園生活は、もう諦めるわ。とても無理だ」「だったら制服を作る前に言えよ」 「オレだって少しくらいは学園生活を送ってみたかったんだよ……」
 
 これで退路は断たれた。通信制高校に転入した祐希は、完全にプロの道を邁進することになる。冨樫が記憶の糸を手繰り寄せる
 
 「ウチには祐希と同じように通信制に切り替えた選手が何人かいたので、午前中は各コーチが交替で授業をしました。僕は映画を見せて感想文を書かせたり、ディスカッションをさせたりしていたんですが、映画鑑賞中にシーンとした部屋でシクシク泣き声が聞こえてくる。見れば祐希でした。でもどこで教わったわけでもないのに、感想文を書かせても面白かったし、ディスカッションでも言葉の組み立てなどに、とてもセンスを感じました。本当に喜怒哀楽がはっきりと表われる少年でした」

取材・文:加部 究(スポーツライター)
【関連記事】
小林祐希の原点<1> 幼稚園でリフティング1000回超! 卒園時に「日本代表になる」
【日本代表】小林祐希の原点<2> 天才少年の心に響いたヴェルディの本物志向と殺気立つほどの…
【日本代表】小林祐希に求められるもの――ハリルのリクエストは「寄せの距離短縮」と「ドリブルからの左足」
【日本代表】「4トップ」は得点力不足解消の鍵。欧州最先端システムの特長とは?
【日本代表】ハリルが選手に歩み寄り? 原口が「選手も意見が言えた」「以前に比べたらすごく聞いてくれる」と吐露

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ