試合途中に3トップから4トップに移行か?
この4-2-4に対しては、「サイドハーフとウイングの呼び方を変えているだけで、中盤フラットの4-4-2と大きな違いはないのでは?」という声も挙がりそうだが、両システムは戦術的に大きく異なっている。
最大の違いは、組み立てから崩しの局面における両翼の位置。4-4-2のサイドハーフは通常、組み立ての局面でパスワークに絡むため中盤のゾーンに留まる。しかし、4-2-4のウイングは中央の2CFと同じ高さに位置取りするため、組み立てでサイドに幅を作る仕事はもっぱらSBの仕事となる。
このようにかなり攻撃的システムと言える4トップを、はたして日本代表も使いこなすことができるのか。今回の招集メンバーを4トップに当て嵌めると、2CF候補が岡崎慎司、本田圭佑、大迫勇也、久保、浅野拓磨、左ウイングが原口元気、齋藤学、清武弘嗣、右ウイングが本田、浅野、小林祐希、齋藤といったところだろうか。
とりわけ満を持して復帰した大迫と久保(前者は1年半、後者は4年半ぶりの招集)は、いずれも所属クラブでは2トップのセカンドトップとして機能。4トップへの適正は十分だ。
ハリルホジッチ監督も「大迫を選んだのはロジカルです。大迫はクラブで先発の座を取り、よりゴールに近づけるようになった」、「久保はセカンドアタッカーとして面白い。背後やニアサイドに走ったり、衛星的な動きができる」と小さくない期待を寄せている。少なくともテスト機会となるオマーン戦では、両者とも出番が与えられるだろう。
サウジアラビア戦を含めて、守備面でリスキーな嫌いがある4トップの布陣で頭から臨む可能性は極めて低いが、冒頭の指揮官の発言から考えて、試合途中からの採用には十分の現実味があると言っていい。
例えば、これまでの通り3トップでスタートし、ゴールが欲しい場面でトップ下に代えて大迫か久保を投入して、4トップに移行する――。そんなシーンが見られるかもしれない。
最終予選の4試合で6ゴールと、日本代表の大きな課題が得点力不足にあるのは間違いない。4トップはその解決策として、ひとつのソリューションになるのか。刮目に値する。
最大の違いは、組み立てから崩しの局面における両翼の位置。4-4-2のサイドハーフは通常、組み立ての局面でパスワークに絡むため中盤のゾーンに留まる。しかし、4-2-4のウイングは中央の2CFと同じ高さに位置取りするため、組み立てでサイドに幅を作る仕事はもっぱらSBの仕事となる。
このようにかなり攻撃的システムと言える4トップを、はたして日本代表も使いこなすことができるのか。今回の招集メンバーを4トップに当て嵌めると、2CF候補が岡崎慎司、本田圭佑、大迫勇也、久保、浅野拓磨、左ウイングが原口元気、齋藤学、清武弘嗣、右ウイングが本田、浅野、小林祐希、齋藤といったところだろうか。
とりわけ満を持して復帰した大迫と久保(前者は1年半、後者は4年半ぶりの招集)は、いずれも所属クラブでは2トップのセカンドトップとして機能。4トップへの適正は十分だ。
ハリルホジッチ監督も「大迫を選んだのはロジカルです。大迫はクラブで先発の座を取り、よりゴールに近づけるようになった」、「久保はセカンドアタッカーとして面白い。背後やニアサイドに走ったり、衛星的な動きができる」と小さくない期待を寄せている。少なくともテスト機会となるオマーン戦では、両者とも出番が与えられるだろう。
サウジアラビア戦を含めて、守備面でリスキーな嫌いがある4トップの布陣で頭から臨む可能性は極めて低いが、冒頭の指揮官の発言から考えて、試合途中からの採用には十分の現実味があると言っていい。
例えば、これまでの通り3トップでスタートし、ゴールが欲しい場面でトップ下に代えて大迫か久保を投入して、4トップに移行する――。そんなシーンが見られるかもしれない。
最終予選の4試合で6ゴールと、日本代表の大きな課題が得点力不足にあるのは間違いない。4トップはその解決策として、ひとつのソリューションになるのか。刮目に値する。