【対戦相手の証言】元日本代表MFの橋本英郎が指摘する久保建英の“攻略法”

カテゴリ:Jリーグ

小田智史(サッカーダイジェスト)

2016年11月06日

「僕は(他の選手との違いが)分からなかった。宇佐美とか、家長がすごかったので」

いかに自分のプレースタイルを理解してもらい、サポートを得るか。その意味で、U-16日本代表でもともに戦う平川(14番)は、久保の命運を握る存在になるかもしれない。 写真:徳原隆元

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 コンビネーションに関しては、普段一緒に練習していない選手とのプレーには当然難しさが伴う。そのなかで年上の選手にボールを要求したり、数手先を読んで別ルートでのパス交換を思い浮かべるなど、“強心臓ぶり”を発揮したが、今後飛躍を遂げるには周囲の差サポートが不可欠だと持論を展開する。
 
「(久保はパスを)出して欲しい選手に自信を持って声を出したり、その選手からもらえない時は、違う選手から(パスを)もらおうとしていた。ただ、もう少し周りが感じて合わせてあげられれば、代わると思います。宇佐美(貴史/アウクスブルク)や家長(博昭/大宮)が出てきた時は、遠藤(保仁)がいて、プレーエリア、特徴を生かしてあげる状態を生み出していた。今日は周りがそこまでの余裕がなく、彼(久保)が引っ張らなきゃいけない状態だったかもしれない。良いシチュエーションを作ってあげることが大事ですから」
 
 橋本はG大阪時代に、宇佐美や家長といった若き才能がプロの世界に羽ばたく姿を見守ってきた。久保に才能の違いを感じたかと聞かれると、「まだ中3ですから」と前置きしたうえで、自身の見解を口した。
 
「(他の選手との違い?) うーん、いや、僕は分からなかった。宇佐美とか、家長が本当にすごかったので。彼らの場合は体格の部分も多少(優位さが)ありましたし、キックの精度とかも高かった。今日の試合だけしか、僕も見ていないので分からない」
 
 久保は自らの課題を克服し、宇佐美や家長を超える逸材になれるか。これから始まる“チャレンジ”の行方を楽しみにしたい。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)

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