「攻撃に切り替えるという意味では、まったくできなかった」。
ディフェンスに力を入れていたのは、香川だけではない。全員が高い守備意識でプレーをしていた。そのなかで、左ウイングの原口は先制点を決めた。CFの本田圭佑、右ウイングの小林はそれぞれ決定機を演出している一方で、繰り返すが、香川だけが自らシュートを放つ場面はゼロだった。
チームとしてディフェンシブな戦い方を選択したというエクスキューズはあるにせよ、守備面での貢献だけを評価される香川に、なんの魅力も値打ちもない。前線との距離が開きすぎていたと嘆くより、そこをつなぐための解決策を示してほしかった。
オーストラリア戦の働きぶりを見れば、別に香川である必要はなかった。スタミナがあり、守備で手を抜かず、与えられた戦術を愚直にこなせる選手であれば、それで十分だった。
「(相手の)インサイドハーフは僕たちがつくと決めていた。そこはやれて当たり前。そこからプラスアルファで、攻撃に切り替えるという意味では、まったくできなかった」
救いは、香川本人が不甲斐ない自分をよく分かっていることだ。しかし、時は待ってくれない。1か月後には、首位サウジアラビアとのホームでの一戦が控えている。これもまた厳しいゲームになると予想されるが、チームとして悪い流れを好転させるチャンスでもある。
そこに香川はいるのか。周囲を納得させる活躍を見せられるのか。もはや、猶予はない。年内最後の代表戦で、プライドを見せてほしい。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
【オーストラリア 1-1 日本|PHOTOギャラリー】原口の3戦連発弾で先制するもPKで悔しい引き分け…
チームとしてディフェンシブな戦い方を選択したというエクスキューズはあるにせよ、守備面での貢献だけを評価される香川に、なんの魅力も値打ちもない。前線との距離が開きすぎていたと嘆くより、そこをつなぐための解決策を示してほしかった。
オーストラリア戦の働きぶりを見れば、別に香川である必要はなかった。スタミナがあり、守備で手を抜かず、与えられた戦術を愚直にこなせる選手であれば、それで十分だった。
「(相手の)インサイドハーフは僕たちがつくと決めていた。そこはやれて当たり前。そこからプラスアルファで、攻撃に切り替えるという意味では、まったくできなかった」
救いは、香川本人が不甲斐ない自分をよく分かっていることだ。しかし、時は待ってくれない。1か月後には、首位サウジアラビアとのホームでの一戦が控えている。これもまた厳しいゲームになると予想されるが、チームとして悪い流れを好転させるチャンスでもある。
そこに香川はいるのか。周囲を納得させる活躍を見せられるのか。もはや、猶予はない。年内最後の代表戦で、プライドを見せてほしい。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
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10月13日発売号ではJ1・第2ステージ残り3節の見どころを特集。中村憲剛選手のインタビュー、楢﨑正剛×田口泰士選手の対談に加え、J1・500試合の偉業を達成した阿部勇樹選手のストーリーにも迫ります。クラブダイジェストはC大阪。