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【韓国メディアの視点】豪州戦の日本評は極めて辛辣。「プライド捨てた日本」「カモメだけが一生懸命に飛んでいた」

カテゴリ:連載・コラム

慎武宏

2016年10月12日

イランに敗れた韓国も苦境。エースのソン・フンミンは指揮官の発言に落胆を隠さなかった。

韓国はアウェーでイランに0-1。日本と同じくグループ3位に位置している。(C)Getty Images

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「これまでとは違うスタイルだったが、ときたま見る相手の裏を狙ったパスやスペースを突く動きなどは目を見張るものがあったし、手数こそ減ったもののパスの展開も悪くなかった。ゴールを決めた原口元気の動きも印象的だった。相手ディフェンス陣の動きを読み、グイグイと前に出ていたと思う。

 ただ、守備的なサッカーをしたからといって、守備が良かったわけじゃない。そこに昨日の試合のもどかしさがあったのではないか」
 
 キム・ソンジン編集長は試合前、日本が敵地でのオーストラリア戦を無失点に乗り切れるかどうかに注目していたという。
 
「実力か拮抗するワールドカップ最終予選では失点は少ないほうがいい。それが後々になって得失点差などでダメージになることもある。特に日本にとってオーストラリアは上位を争う相手。敵地でも無失点で乗り切れるかに注目していたが、日本は右サイドの守備で弱点を露呈した。そこが同点PKを与えてしまう原因にもなったのではないか。

 失点さえなければ、守備的サッカーでも日本は結果オーライだったと思う。韓国も最終予選に入って守備の不安が露呈し、苦戦を強いられている。守備が安定しなければ、攻撃も成り立たない。日本も韓国も、守備の修正と安定が急務ではないか」
 
 韓国は敵地でイランに0-1で敗れてB組3位に転落している。ウリ・シュティーリケ監督への風当たりも強くなり、記者会見で「我々にはカタールのセバスチャン・ソリアのような良いストライカーがいない」と苦言を漏らしたことにメディアやファンも猛反発。エースのソン・フンミンも、「ほかの選手を言及してまで(我々の)士気を落とすのは残念なこと」と落胆を隠せないほどだった。
 
 日本でもハリルホジッチ監督への是非が叫ばれているが、韓国でもシュティーリケ監督への信頼が揺らぎ始めている。ともにワールドカップ自動出場の2位以内でなく、大陸間プレーオフ圏内の3位にある日本と韓国。上位浮上はいつになるのか……。

文:慎 武宏(スポーツライター)
 
シン・ムグァン/1971年、東京都生まれ。韓国サッカー取材歴20年。近著に歴代コリアンJリーガーへのインタビュー集『イルボン(日本)はライバルか 韓国人Jリーガー28人の本音』(ピッチコミュニケーションズ)。
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