【日本代表】吉田と森重のCBコンビは、闘莉王&中澤より劣っているのか?

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2016年10月05日

吉田と森重のふたりに割って入る実力があると感じるのは…。

高さ、フィジカル、スピードを備えた昌子は、次世代CB陣の中でも抜きん出ている。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 加えて、Jリーグには3―4―2―1を採用しているクラブがある点にも触れておきたい。
 
 リオ五輪では、3バックを採用する広島の塩谷司がオーバーエイジで招集されたが、手 倉森ジャパンの4バックに上手くフィットできなかった。やはり周囲の選手との関係性が、3バックと4バックでは異なる。思い切ったチャレンジ&カバーができる距離感や、マークの受け渡しなどの感覚を掴むには、ある程度の時間を要することが改めて浮き彫りになった。
 
 もちろん塩谷の総合力は高く、代表候補に入ってくるべきタレントだ。他にも3バックを採用するチームには、力のあるDFが数多くいる。
 
 ただCBに新戦力を抜擢するには、勇気ある決断が求められる。しかも戦力として計算が立つまでには時間がかかる。すなわちハリルがこのままチャレンジする余裕を失っていく と、CBの競争は滞りかねない。
 
 吉田と森重のふたりに割って入る実力があると感じるのが、鹿島の昌子源だ。高さ、フィジカル、スピードを備え、状況に応じた対応力が光る。とりわけ90分間決して途切れることのない高い集中力は、次世代CB陣の中でも抜きん出ている。
 
 リオ五輪代表の植田直通(鹿島) と岩波拓也(神戸)も、日本の屋台骨を担えるだけのポテンシャルはある。ただ23歳以下限定でなければ、まだ世界と渡り合えない印象だ。自身の壁を突き破ってほしい。
 
解説:金田喜稔(元日本代表、日産)
かねだ・のぶとし/ 58 年2月 16 日生まれ、広島県出身。現役時代は 技巧派MFの先駆者として、日産(現・横浜)でプレー。日本代表通 算 58 試合・6得点。現在は解説者として、TVや本誌などで、サッ カー界の問題や課題について、論理的かつ独自の視点で鋭くえぐる。
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