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【湘南】奇跡の残留へ――曺監督の明確になった「僕の仕事」。代表初選出の永木にも言及。

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2016年10月02日

チームの雰囲気や監督の真摯な姿勢は、奇跡の残留を見てみたいと思わせるものだった。

「僕の仕事」を明確にした曺監督は、「きっとそれは彼らが体現してくれるものなんだろうな」と選手への信頼も口にした。写真:徳原隆元

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 サッカーを好きにさせる――。残留を争うなかで、必死に結果だけを追い求めるチームにとって、その気持ちは失いがちだ。しかし、曺監督はそれが何よりも強固なメンタリティにつながることを忘れない。
 
「勝点3を取らないと評価されない世界だし、称賛されない世界というのは重々分かっている。でも勝点3に向かって、どういう道を進んでいくのかっていうのは、サッカー選手である以上、すごく大事。
 
 自分たちらしい試合ができないということが多く、この残留争いで勇気とかアグレッシブさを奪うような状況のなかで、選手は勇敢にプレーしたと思う。技術面や戦術面や、サッカー選手としてやらなきゃいけないことが同時にあることは分かってますけど、言葉で言えば『愚直に』、やり方をすべて信じていくしかない」
 
 チームは、天皇杯・3回戦の徳島戦から公式戦では3戦連続で無失点。調子を上げてきているチームだが、現状は非常に厳しい。それでも、チームの雰囲気や監督の真摯な姿勢は、奇跡の残留を見てみたいと思わせるものだった。
 
 最後に曺監督は、昨季まで湘南でプレーし、今季は鹿島でプレーする永木亮太の代表初選出についても言及。
 
「代表の試合は亮太を応援したいなと思います。『永木選手おめでとうございました』って言っちゃったら怒られるかもしれないですけど、頑張ってもらいたいですね」
 
 そうコメントし、記者たちの笑いを誘った。この一幕に、厳しい状況にあっても、常に選手のことを考えている曺監督の人柄が感じ取れた。
 
 そんな選手想いの監督に率いられたチームは、残りの3試合にすべてをぶつける覚悟だ。「ひとつのことに向かってやっていくっていう魂やスピリットは、まだ死んでない」と監督が語ったように、監督も選手もサポーターも、誰も諦めていない。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

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