ラスト4試合で監督を代えた新潟。この1週間で何が変わった?

カテゴリ:Jリーグ

大中祐二

2016年09月30日

片渕新監督が強調したのは、「新潟らしいアグレッシブさ」。

16位・名古屋との勝点差は1。11節の直接対決で敗れたのは、やはり痛かった。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 吉田監督、北嶋コーチ、安田コーチらとともに、今季からトップのコーチを務めてきた片渕新監督は、2002年、当時J2だった新潟で1シーズン、プレーしたFWだ。
 
 その後、新潟ユース(現U-18)のコーチを経て、監督として選手の育成に尽力。その教え子には今季のトップチームに名を連ねる大野、西村、早川史哉、平松宗(水戸に期限付き移籍中)のほか、日本代表にまで成長した酒井高徳(現HSV)もいる。
 
 新たにスタッフを招聘し、外からの風を吹き込もうとする動きもある。06年途中から13年まで新潟でプレーした、内田潤スクールコーチの昇格である。
 
 最終節の大逆転で残留した12年シーズンは、左ひざの大怪我で実質、プレーできなかったものの、精神的支柱であり続けた内田新コーチについて、就任会見で片渕監督も「厳しい戦いを経験し、新潟のDNAがある」と厚い信頼を寄せる。
 
 就任会見で片渕新監督が強調したのは、「新潟らしいアグレッシブさ」だ。ゴールを目指し、ボールを奪うために。チームのベクトルは、より前へと向けられている。
 
 同時に、吉田前監督のもとでコーチングスタッフを務めた片渕新監督は、「これまでの自分たちが間違っているとは思っていない。結果を出せていない、その悔しさがある」と、新潟らしさと今季の積み重ねの融合を目指す。
 
 指揮官に就任した練習初日。最後に片渕監督はキャプテンの小林裕紀、副キャプテンのレオ・シルバを呼び寄せ、率直に「俺に力を貸してほしい。ひとりでは、この状況は乗り越えられない」と話し掛けた(もうひとりの副キャプテンの大野は、右膝の怪我でリハビリ中)。
 
 これを受けて小林は「こういう状況を作ったことに、自分を含め、選手はみな責任を感じている」としつつ、次のように語った。
 
「決まったことに、僕らがいちいち言うことはない。僕らはグラウンドで結果を出すことが仕事。僕らにはやらなきゃいけないことがある。そこに向かって100パーセント仕事をする。そして義務を果たしたい」(小林)
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