【ミラン番記者】本田圭佑の「バルサ売り込み」は本当だった! 関係者が真相を激白

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2016年09月28日

真偽を探るべくバルサのSDに話を聞いた。

かつてガッリアーニ副会長(右)の右腕としてミランの強化を担当していたブライダ(左)。現在はバルサの国際部門SDを務める。(C)Getty Images

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 そんな中、数日前にスペインからあるニュースが飛び込んできた。「今夏に本田がバルセロナに自らを売り込んでいた」という衝撃の内容だった。
 
 その真偽を探るべく、私はアリエド・ブライダにコンタクトを取って話を聞いた。今年で70歳を迎えたブライダは、元プロ選手で、1986年からミランのスタッフに。ゼネラルディレクターやスポーツディレクターなどを歴任し、長きに渡ってガッリアーニ副会長の右腕を務めた。
 
 現在はバルサのスポーツディレクター(国際部門担当)を務める彼は、スペイン発の噂を肯定した。
 
「この夏、本田の代理人が我々にコンタクトしてきたのは事実だ。彼らはバルサが本田に興味を持っているか、バルサに本田の居場所はあるかを尋ねてきた」
 
 私が驚くと、間髪入れずにブライダはこう続けた。
 
「我々はこの申し出について話し合った。答はすぐに導き出された。先方には、このオペレーションは不可能です、と返事をしたよ」
 
 その理由を私が問いただすと、彼はキッパリとこう言い放った。
 
「本田はマーケティング面において影響力のある選手だから、まるで興味がないというわけではなかった。しかし、バルサではテクニカル的な戦略をすべて最終的に監督が決定する。その意向は絶対だ」
 
 つまり、バルサのルイス・エンリケ監督が本田獲得に「NO」を出し、両者の接触は本格的な交渉に発展しないまま短期間のうちに終わったのだ。
 
 ちなみに、このブライドと本田は、紙一重ですれ違った。前者は2013年の年末にミランのSDを辞めて、後者は2014年の年頭にミランに入団したからだ。
 
 とはいえ、ブライダは世界のサッカーを熟知しており、本田の長所と短所をよく知っていた。彼はミランの10番をこう分析する。
 
「本田はもう若くはないし(現在30歳)、年齢を重ねてスピードも落ちてきた。しかし、頭のいい選手であり、テクニックとキックは評価できる。私は彼が良い選手だと思うよ。それと、極めて高いプロ意識を、個人的にはとても高く買っている。カルチャトーレ(サッカー選手の意)にとって、規律を守ることは基本中の基本だし、自分のことよりも先にチームのことを考えられるかは大切なことだ。そんな本田が、いつもピッチの外にいるのを見るのはとても残念だ。彼自身も今のミランでなら主役を張れると思っていただろう」
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