キルギス戦圧勝の殊勲者! U-16日本の野心家・棚橋尭士が誰よりもゴールに貪欲な訳とは?

カテゴリ:日本代表

安藤隆人

2016年09月20日

「ゴールを決めることで調子が上がってくる」

U-16日本代表を率いる森山監督。なにより闘争心を重視する指揮官だけに、棚橋の貪欲な姿勢は大きなアピールにつながったはずだ。写真:安藤隆人

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 宣言通り、棚橋はゴールを決めた。奪った3つのゴールのなかでも、とりわけ価値のあるゴールとなったのは先制点である。
 
 前半、棚橋のゴールが生まれるまで、チームはキルギスを相手に苦しんでいた。それでもDF陣の踏ん張りでなんとか無失点で凌ぐと、34分、「いつ失点してもおかしくないという状況だったので、貪欲にボールを奪いに行こうと思った」と語ったように、左サイドで相手DFにプレスを仕掛けてクリアボールを奪い取ると、角度の無い位置から、GKのニアを破る強烈な一撃でゴールをこじ開けた。
 
 このゴールで重苦しい雰囲気を一蹴した日本は、その後もゴールを積み重ね、棚橋自身も57分にシュートを突き刺すと、80分には自らの突破から得たPKをきっちりと決めて、ハットトリックを達成。8-0の勝利に大きく貢献した。
 
「ゴールを決めることで自分の調子が上がって来る。決めると気持ちがいいし、(その感覚が)好きですし、そういうところは他のFWに負けていないところなので、ゴールを貪欲に狙っていきたい」
 
 強烈な自己主張を見せた貪欲なゴールハンターは、その意欲と決意をさらに磨き上げて、まだまだチームに還元していくつもりだ。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
 
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