チェルシーに初黒星を付けたクロップ・リバプールの“優勝への意志表明”

カテゴリ:メガクラブ

山中忍

2016年09月20日

ロブレン(6番)とヘンダーソン(14番)という守備的な選手の得点で勝利したチェルシー戦。それは今のリバプールの攻撃力を証明するものだった。 (C) Getty Images

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 一方、5節を終えてクリーンシートがないことから(計8失点)、守備の引き締めが必須という指摘もある。だが、明らかに攻撃的なチーム像を考えれば、ボール支配率7割で敗れた2節バーンリー戦を一過性の「零封負け」として終わらせることの方が、重要になるのではないだろうか?
 
 吉兆は、得点意欲が全体に浸透した感があること。それは得点者の多様化にも表れている。
 
 チェルシー戦は、開幕から好調だったロベルト・フィルミーノを怪我で欠き、CFで先発したダニエル・スターリッジが精彩を欠いていたが、CBのデヤン・ロブレンとアンカーのジョーダン・ヘンダーソンがネットを揺らしたのだ。
 
 そんなリバプールの次なるビッグゲームは、10月17日の第8節、ホームでのマンチェスター・ユナイテッド戦。伝統的に順位が最終結果の指標となると言われるクリスマス前は、これが最後のビッグクラブとの対戦でもある。
 
 チェルシー戦後に指揮官が納得の自軍評として口にした「Football like hell(猛烈なサッカー)」でゴールとポイントを重ねることができれば、トップ4内でのクリスマスは現実的になる。そして、開幕早々の意思表明が格段に信憑性を増すはずだ。
 
文:山中忍
 
【著者プロフィール】
山中忍/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。
 
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