【J1採点&寸評】大宮×川崎|逆転に次ぐ逆転。荒れた試合で大宮が首位を撃破!

カテゴリ:Jリーグ

古田土恵介(サッカーダイジェスト)

2016年09月17日

大宮――ゴールを“決め直した”江坂が文句なしのMOMに。

取り消されたゴールを見事に取り戻してみせた江坂。その足でチームを勝利に導いた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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7 江坂 任 7 MAN OF THE MATCH
89分に値千金の決勝ゴールを突き刺す。直前の87分に取り消された得点を取り返す、ストライカーの気持ちが見えるシーンだった。試合終了後の小競り合いでも動き出しの速さを生かして、相手に飛び掛かろうとする横谷を押さえ、文句なしのMOMに。
 
14 清水慎太郎 5(75分OUT)
守備で献身的にボールを追いかけるシーンのみが印象として残る。抜け出しても上げるクロスは精度が低く(利き足と逆というエクスキューズはあるかもしれない)、サイドハーフとしてまったく存在感を示せなかった。
 
FW
41 家長昭博 7
最終ラインの裏への抜け出し、中盤に降りてのボールの引き出しと“チームの核”として獅子奮迅の働き。44分に冷静にPKを沈めるだけでなく、84分には絶妙な位置取りで横谷のラストパスを引き出して、同点ゴールを決めた。
 
8 ドラガン・ムルジャ 5(68分OUT)
ボールは収まらず、裏にスピードで抜けることもほぼなく、ボールホルダー後追いでファウルも献上。ゴールを決められないままピッチを去り、助っ人としての仕事らしい仕事はPK獲得時に家長に出したワンタッチパスくらい。
 
交代出場
16 マテウス 5.5(68分IN)
積極的な仕掛けで攻撃にアクセントを与えられる存在として投入される。結果を鑑みるに、その役割は果たしたとも言えるが、試合終了直前に決定機を外したのは苦言を呈さざるを得ないだろう。
 
39 泉澤 仁 6(75分IN)
相手が疲労したことで生まれたスペースを最大限に活用した。決勝ゴールに絡めはしなかったものの、同点ゴールにはドリブルと横谷へのパスで関与。交代出場の目的は概ね達成したと言えるはず。
 
15 大山啓輔 -(83分IN)
1点以上が必須の場面で、攻撃的なオプションとしてピッチに立つ。その後にチームが2点を決めて首位を撃破したことを思えば、渋谷監督の采配と大山のパフォーマンスは褒められるべきではないか。
 
監督
渋谷洋樹 6
首位の川崎を相手に回して、逆転劇の演出は見事。ただ、目指しているサッカーを体現したとは言えず、試合に勝って勝負に負けたかのような印象に。今後のトレーニングでのチーム力アップに期待したい。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
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