沖田監督への信頼も揺らいでいない
今季の苦戦は数字上にも表われている。2025年の群馬の総得点は56と上から5番目だが、総失点の59は下から3番目。「点は取れるが、守り切れない」というのが、安定的に勝点を積み上げられなかった最大の要因と言えそうだ。
「ザスパは今季に就任した沖田優監督のもとで1シーズンを戦いましたが、ご存じの通り、攻撃的なスタイルでやっていくというのを前面に押し出しました。ただ、それは『守備を多少、削ってでも攻めに行く』という意味ではありません。守備がしっかりしていないと攻撃的なサッカーもできないと僕は考えていますし、現場もそういう考えで選手たちにアプローチしていました。
でも結果的にはそのバランスがうまく取れていなかったのも事実です。今季はクロスからの失点、リスタートからの失点がリーグの中でも際立って多く、そこは大きな課題の1つでしたね。僕も守備の人間だったので分かりますが、守備陣は周りに声をかけながら組織で守るべき状況が多い。
サイドバックが攻撃参加しようとしても、攻守のバランスが取れていないのなら、センターバックの選手は彼らの上がりを制し、コントロールしなければいけない。これは一例ですけど、そういった意思統一や組織力が欠けていた部分があったのは否めなません。
単純に失点が半分になれば、我々は上位で戦っていたし、1年でのJ2復帰も実現していたかもしれない。チーム全体でしっかりと課題を認識し、改善していく必要があると思います」と、細貝社長も神妙な面持ちで言う。
「ザスパは今季に就任した沖田優監督のもとで1シーズンを戦いましたが、ご存じの通り、攻撃的なスタイルでやっていくというのを前面に押し出しました。ただ、それは『守備を多少、削ってでも攻めに行く』という意味ではありません。守備がしっかりしていないと攻撃的なサッカーもできないと僕は考えていますし、現場もそういう考えで選手たちにアプローチしていました。
でも結果的にはそのバランスがうまく取れていなかったのも事実です。今季はクロスからの失点、リスタートからの失点がリーグの中でも際立って多く、そこは大きな課題の1つでしたね。僕も守備の人間だったので分かりますが、守備陣は周りに声をかけながら組織で守るべき状況が多い。
サイドバックが攻撃参加しようとしても、攻守のバランスが取れていないのなら、センターバックの選手は彼らの上がりを制し、コントロールしなければいけない。これは一例ですけど、そういった意思統一や組織力が欠けていた部分があったのは否めなません。
単純に失点が半分になれば、我々は上位で戦っていたし、1年でのJ2復帰も実現していたかもしれない。チーム全体でしっかりと課題を認識し、改善していく必要があると思います」と、細貝社長も神妙な面持ちで言う。
とはいえ、課題が明確になっている分、確実に修正できれば、2026年のJ2・J3百年構想リーグ、そして夏に開幕する2026-27シーズンでは好成績を残せる可能性があるということ。しかも群馬は沖田監督体制の継続をすでに決めていて、今季の土台を基に上積みを図っていけるのだ。
そこは監督交代が決まっている降格組のロアッソ熊本、レノファ山口FC、愛媛FC、今季に低迷した松本などに比べると、アドバンテージ以外の何ものでもない。細貝社長、佐藤正美強化部長ら強化に携わるスタッフの沖田監督への信頼も揺らいでいないだけに、2026年こそは良い方向に進むのではないかという期待も少なからずある。
「監督の続投については、もう少し早く決められたら良かったですけど、J3残留が決まり、その方向で動き出せた。それはチームにとってのプラス要素です。
ただ、移籍マーケットはJ1から動き始めて、J2、J3という流れになる。今、ウチにいる選手でも上のリーグに行きたいと思っている選手もいるので、そういう選手が抜けたら、代わりの選手をすぐに補強しなければいけない。ここから来季の始動までの間が本当に勝負になってきますね」と、GMも兼務する細貝社長は佐藤強化部長と意思疎通を密にしながら、穴のない編成をしていくつもりだ。
そこは監督交代が決まっている降格組のロアッソ熊本、レノファ山口FC、愛媛FC、今季に低迷した松本などに比べると、アドバンテージ以外の何ものでもない。細貝社長、佐藤正美強化部長ら強化に携わるスタッフの沖田監督への信頼も揺らいでいないだけに、2026年こそは良い方向に進むのではないかという期待も少なからずある。
「監督の続投については、もう少し早く決められたら良かったですけど、J3残留が決まり、その方向で動き出せた。それはチームにとってのプラス要素です。
ただ、移籍マーケットはJ1から動き始めて、J2、J3という流れになる。今、ウチにいる選手でも上のリーグに行きたいと思っている選手もいるので、そういう選手が抜けたら、代わりの選手をすぐに補強しなければいけない。ここから来季の始動までの間が本当に勝負になってきますね」と、GMも兼務する細貝社長は佐藤強化部長と意思疎通を密にしながら、穴のない編成をしていくつもりだ。



















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