細貝社長が直視しなければならないのは、チームのことだけではない。ベイシアグループ入りしたクラブ経営の今後、サポーターや地域との関係構築など、考えなければいけないことは山ほどある。大きなやりがいを感じていると同時に、ある意味、ストレスフルな状態なのかもしれない。
実際、10月に入ってから彼は手のひらに湿疹ができるなど、危険サインも出始めているという。2018年12月に膵のう胞性腫瘍という原因不明の病気にかかり、手術を余儀なくされた経験もあるだけに、身体のケアには人一倍気を使わなければいけないと自覚を強めている。
「身体に気をつけないといけないなと思うことは最近、けっこうありますよね(苦笑)。どの職業でも立場が変わったり、環境が変わったりすると、違和感を覚えたり、体調不良に陥ることは少なくないですよね。僕は身体にすごく敏感な方。手の湿疹はストレスのバロメーターで、警戒を強めています。ただ、僕個人の事情は世間の人には関係のないこと。この先もJ3残留に向かって努力を怠らずにやっていきますし、欲を持って前進していきたいと考えています」
「欲を持って前進していきたいと考えています」
睡眠時間を削りながら、クラブのためにすべての力を注ぎこんでいる細貝社長。ラスト8試合という段階で目標設定を変更せざるを得なくなったのは不本意ではあったが、そうした以上は結果を出すしかない。彼はクラブトップとして、共に働く仲間たちが仕事に邁進できるように仕向けていくという。
「1年後とか2年後、数か月後でもいいんですけど、『あの時はこんなことがあったけど、頑張って乗り切ったよね』と思えるようにしたい。そしてまた、次のトライができる環境をしっかり作れるように頑張ります」
彼らの努力と苦労がJ3残留という形で結実することが最良のシナリオ。11月29日の最終節・高知戦まで予断を許さない日々が続いていきそうだが、細貝社長ならば必ず壁を乗り越えてくれるはずだ。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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