「僕が知っているブラジル戦は3年前の試合」
そうすることで、彼は新たな歴史を切り開けるかもしれない。日本はブラジルと過去13試合を戦って、0勝2分け11敗。その13試合に出たGKの中で、ドローを経験したのは、鈴木彩の東京五輪時代の恩師・川口能活と都築龍太の2人だけだ。
このうち、都築が出場した2001年コンフェデレーションズカップ(0-0)の時はすでに両者ともに決勝トーナメント進出が決まっていて、消化試合の色合いが強かった。川口が出ていた05年コンフェデレーションズカップの一戦(2-2)が、ブラジルを相手に日本が最も勝利に近づいたゲームだったかもしれない。
その川口が合計3回、また川島永嗣が合計4回、ブラジル戦のピッチに立っているが、結局のところ、高い壁に跳ね返され続ける格好となった。仮に鈴木彩が今回のゲームでブラジル撃破の原動力になれれば、偉大な先輩たちが辿り着けなかった領域に到達できる。そうなるのが理想的なシナリオだ。
このうち、都築が出場した2001年コンフェデレーションズカップ(0-0)の時はすでに両者ともに決勝トーナメント進出が決まっていて、消化試合の色合いが強かった。川口が出ていた05年コンフェデレーションズカップの一戦(2-2)が、ブラジルを相手に日本が最も勝利に近づいたゲームだったかもしれない。
その川口が合計3回、また川島永嗣が合計4回、ブラジル戦のピッチに立っているが、結局のところ、高い壁に跳ね返され続ける格好となった。仮に鈴木彩が今回のゲームでブラジル撃破の原動力になれれば、偉大な先輩たちが辿り着けなかった領域に到達できる。そうなるのが理想的なシナリオだ。
「僕が知っているブラジル戦は、3年前(2022年6月=0-1)の試合ですね。やっぱり失点の数字を見た時にゴールキーパーとしては悔しさを感じましたし、そこは自分としても限りなく少なくしたい。(10日の)パラグアイ戦(2-2)でも2失点していますし、とにかくゼロにこだわり続けるところは今まで通り、やっていきたいと思います」と本人は普段通り、動じることなく強敵と向き合うつもりだ。
最終ラインに陣取るであろう谷口、渡辺剛(フェイエノールト)、鈴木淳之介(コペンハーゲン)らとの意思疎通も密にして、小さな隙も作らない守備組織を構築していくことも肝要だ。
シュートストップだけでなく、守備全体のオーガナイズを確実にしていくこと。それが鈴木彩に託された最重要課題。ブラジル戦のタイムアップの瞬間には、彼が歓喜の雄叫びを挙げる姿をぜひとも見てみたいものである。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
記事:【日本代表のブラジル戦スタメン予想】パラグアイ戦から4人を変更と予測。34歳DFが1年ぶりの出場か。久保がベンチスタートなら2列目はどうなる?
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記事:「殴り合って勝てるレベルに今の日本がいるのか…」日本代表10番がブラジル戦の戦い方に見解「自分たちのスタイルってそもそも何なのか」
最終ラインに陣取るであろう谷口、渡辺剛(フェイエノールト)、鈴木淳之介(コペンハーゲン)らとの意思疎通も密にして、小さな隙も作らない守備組織を構築していくことも肝要だ。
シュートストップだけでなく、守備全体のオーガナイズを確実にしていくこと。それが鈴木彩に託された最重要課題。ブラジル戦のタイムアップの瞬間には、彼が歓喜の雄叫びを挙げる姿をぜひとも見てみたいものである。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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