「驚くほどすごい!」「DFは彼を見失うんだ」7戦6発と絶好調の“日本代表エース”を蘭レジェンドたちもベタ褒め!本人は「2年前とは大きく変わった」と激白【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2025年10月04日
上田の“個人戦術”は“グループ戦術”へ、さらに“チーム戦術”へと昇華した
アストン・ビラ戦で繰り返し見せた上田のシュート、ポストプレー、献身的な守備。これだけのハードワークをし尽くしてもなお、90分に上田は力を振り絞って素晴らしいプレーを披露した。それは相手を背負いながら中盤に引いて、そこから絶妙のスルーパスを味方に通したシーン。判定は惜しくもオフサイドだったが、疲弊し切った時間帯で見せた高質なプレーに好調さを感じた。このシーンを例に挙げると、上田は「そうですね」と一拍置いてから語った。
「自分の成長も感じられた試合でした。そういった試合で一個ね、結果を残せるか残せないかというのは大きく違うので、自分の中で悔しさが大きいですね」
“幻のゴール”の判定への不満を噛み殺しつつ、上田は自身に矢印を向けていた。
ルリアーノ・バレンテというイタリア系オランダ人MFはスルーパスの名手だ。58分、上田がサイドからフリーランニングで相手の背後を取った瞬間、絶妙のスルーパスを通してくれた。こうして上田はGKと1対1になったが、シュートを枠に捉えることができず、さらに判定はオフサイドだった。
こうした上田の動きを活かした連携は過去2年、フェイエノールトで滅多に見られなかったもの。1年目は唯一、MFクインティン・ティンバーが、上田が動いたスペースに走り込んでいたが、そこから何かが生まれたわけでもなかった。つまり、上田のオフ・ザ・ボールの動きは単なる“個人戦術”だったわけだ。
「自分の成長も感じられた試合でした。そういった試合で一個ね、結果を残せるか残せないかというのは大きく違うので、自分の中で悔しさが大きいですね」
“幻のゴール”の判定への不満を噛み殺しつつ、上田は自身に矢印を向けていた。
ルリアーノ・バレンテというイタリア系オランダ人MFはスルーパスの名手だ。58分、上田がサイドからフリーランニングで相手の背後を取った瞬間、絶妙のスルーパスを通してくれた。こうして上田はGKと1対1になったが、シュートを枠に捉えることができず、さらに判定はオフサイドだった。
こうした上田の動きを活かした連携は過去2年、フェイエノールトで滅多に見られなかったもの。1年目は唯一、MFクインティン・ティンバーが、上田が動いたスペースに走り込んでいたが、そこから何かが生まれたわけでもなかった。つまり、上田のオフ・ザ・ボールの動きは単なる“個人戦術”だったわけだ。
だが、今は違う。アストン・ビラ戦では不発に終わったものの、MFセム・スタインはかつてのヨン・ダール・トマソンのように“9.5番”の役割を果たし、上田とコミュニケーションを取りながら、共に活かし活かされながらゴール前で危険なシーンを作っている。新進気鋭の右SBジバイロ・リードはポケットを突いたり、ワイドで中を見ながら上田にラストパスやクロスを入れてくる。中盤の底からファン・インボムが左右両足から楔を上田に付けるパスは正確。また、渡辺剛という足下のプレーが飛躍的に伸びたCBもいる。こうして上田の“個人戦術”は“グループ戦術”へ、さらに“チーム戦術”へと昇華した。
「2年前とはかなり大きく変わりましたね。自分のクオリティーもそうだし、ポジションもそうだし、自分も成長したし。やっぱり(当時とは)違うフィーリング、感覚でプレーできてます。こうやって相手が強くても、リーグ戦でも結果に出ている。この2年間、もちろんうまく行かなかったことのほうが多かったですけれど、間違いなく自分の力になっている実感があります」
「2年前とはかなり大きく変わりましたね。自分のクオリティーもそうだし、ポジションもそうだし、自分も成長したし。やっぱり(当時とは)違うフィーリング、感覚でプレーできてます。こうやって相手が強くても、リーグ戦でも結果に出ている。この2年間、もちろんうまく行かなかったことのほうが多かったですけれど、間違いなく自分の力になっている実感があります」