「ここにも敦樹!」「あそこにも敦樹!」ベルギー中堅の好クラブで“日本の大型ボランチ”に覚醒の予感。「自分が中心になってやっていきたい」【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2025年09月17日
「自分のキャリアのためにも1試合1試合大事にしていきたい」
アントワープ戦の勝利でヘントは11位にジャンプアップした。3位メヘレンまでの差はわずか勝点4しかない。
4月末頃から、「フェイエノールトがヘントの渡辺剛の獲得に動いている」という移籍交渉は公然の秘密になっていた。結局、両者は移籍金で折り合うことができず一度は破談に。だが、両チームが7月、練習試合を行った際にフェイエノールトのDFが負傷したことで交渉が再開され、瞬く間に渡辺はフェイエノールトの一員になった。
――私たちがフェイエノールト戦後、インタビューする時点で、ヘントの広報から「渡辺剛の名前は出すな」とお達しがありました。もう(渡辺がフェイエノールトに移籍すると)感じていたでしょう?
「そうですね。センターバックが怪我した時点で。あの試合の剛くんのプレーもめちゃくちゃ良かったし、『ああ、もう一気に話が進むんだろうな』というのは感じてました。そういう世界ですね。
あの試合の2日後にはメディカルチェックに行って、3日後にはフェイエノールト移籍が決まっていた。だからこっちの世界はなにが起こるか分かりません。本当にひとつの試合、ひとつのプレーですべてがガラッと変わる世界だといっても過言ではないと思います。たとえ練習試合であっても誰が見ているか分からない。ヘントなんか特にそういうチームだと思うので、『自分のキャリアのためにも1試合1試合大事にしていきたい』と、あの試合でより感じました」
4月末頃から、「フェイエノールトがヘントの渡辺剛の獲得に動いている」という移籍交渉は公然の秘密になっていた。結局、両者は移籍金で折り合うことができず一度は破談に。だが、両チームが7月、練習試合を行った際にフェイエノールトのDFが負傷したことで交渉が再開され、瞬く間に渡辺はフェイエノールトの一員になった。
――私たちがフェイエノールト戦後、インタビューする時点で、ヘントの広報から「渡辺剛の名前は出すな」とお達しがありました。もう(渡辺がフェイエノールトに移籍すると)感じていたでしょう?
「そうですね。センターバックが怪我した時点で。あの試合の剛くんのプレーもめちゃくちゃ良かったし、『ああ、もう一気に話が進むんだろうな』というのは感じてました。そういう世界ですね。
あの試合の2日後にはメディカルチェックに行って、3日後にはフェイエノールト移籍が決まっていた。だからこっちの世界はなにが起こるか分かりません。本当にひとつの試合、ひとつのプレーですべてがガラッと変わる世界だといっても過言ではないと思います。たとえ練習試合であっても誰が見ているか分からない。ヘントなんか特にそういうチームだと思うので、『自分のキャリアのためにも1試合1試合大事にしていきたい』と、あの試合でより感じました」
話はアントワープ戦の伊藤のプレーに戻る。中盤の要としてチームの数的不利を感じさせないプレー、気迫、技術、ランニングに、私は「ヘントは伊藤敦樹のチームになった」と感じていた。
「いえいえ、そんな。まだまだですよ」
――「チームリーダー」としてはどうです? 味方に身振り手振りで指示を送っていましたが。
「そういうキャラではないので。やらなきゃいけないとは思います。しかし、ともかく声を出してみんなを引っ張っていこう――という感じではないです。だけど、自分はボランチというポジションでチームの真ん中にいるので、そういうところ(=チームリーダー)は少なからず求められていますし、やらないといけない。そういうところは去年以上はできています。
今シーズンは日本人ひとりになってしまって、寂しいですけれど、そういう環境でもっともっとリーダーシップを発揮できれば自分の成長につながりますし、ひと皮ふた皮大きくむけれるような良いシーズンになるのでは思っています」
「いえいえ、そんな。まだまだですよ」
――「チームリーダー」としてはどうです? 味方に身振り手振りで指示を送っていましたが。
「そういうキャラではないので。やらなきゃいけないとは思います。しかし、ともかく声を出してみんなを引っ張っていこう――という感じではないです。だけど、自分はボランチというポジションでチームの真ん中にいるので、そういうところ(=チームリーダー)は少なからず求められていますし、やらないといけない。そういうところは去年以上はできています。
今シーズンは日本人ひとりになってしまって、寂しいですけれど、そういう環境でもっともっとリーダーシップを発揮できれば自分の成長につながりますし、ひと皮ふた皮大きくむけれるような良いシーズンになるのでは思っています」