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【三浦泰年の情熱地泰】どう生きて、どう退くか――両方を教えてくれた亡き父 いま、改めて“感謝”したいのは…

カテゴリ:連載・コラム

三浦泰年

2025年09月14日

サッカーを「必死に全力で」やることが恩返しに

法要を務めた住職と三浦兄弟。写真:ヤナガワゴーッ!

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 僕はこの命日に、親父から何を教わり、何をしなければならないか考えた。

 まずは一つひとつ、恩を返していきたいと思った。

 誰に?

 まず一番に感謝しているのは「サッカー」だ。きっとそれは僕だけでなく、僕の家族も弟のカズも、静岡でひとり暮らしをする母親も感謝しているであろう。
 
 そして、全国各地で僕を応援してくれている、たくさんの人達、僕を支えてくれている人達、そんな出会った人達に感謝している。いただいている感謝をどうやって返せるか? それは分からない。

 ひとつには「サッカー」を必死にやるしかない。自分はサッカーしか知らないのだから。その僕の知っているサッカーに純粋に関わっていけば何かが返せると信じるしかない。

 毎日、全力で必死に。全力で必死にやるのは勇気がいる。それは、いま自分が進んでいる道が合っているかどうか分からなくなることがあるからだ。そこを冷静にやるのは簡単だ。熱くならずに、淡々と。道を間違っていないことを確かめながら取り組めばいいのだ。

 逆に熱くやるのは難しい。冷静ではないからだ。これは現役時代の選手と同じなのだろう。

 一方で熱く情熱的に必死に見えるが、いつも頭は冷静でいる――。これが出来るサッカー人になれれば、何か恩を返せているのかもしれない。

 僕の人生が「サッカー、我が人生」となり、周りの人達がそれを必要としてくれる。 そんな事が「幸せ」なのか? なんて思いながら空を見上げて、父「納谷宣雄」を思い出した。

 次は七回忌。

 そして、僕の還暦を祝ってくれた沢山の人達の還暦を祝ってあげられる(いや参加出来る)よう、日々努力と精進をしていきたい。

 8月の終わりから9月にかけてとても忙しくなり、コラムを書けず入稿が遅れてしまった。読者の皆さんに申し訳ないという気持ち。「ごめんなさい」。

 そして僕がスポーツダイレクターを務めるアトレチコ鈴鹿クラブで現場復帰を決意し、監督、コーチングスタッフ、選手と共に闘う事になった事を報告させてもらいます。

 監督とは少し違う役割ですが、毎日ピッチに出て、練習と試合、そしてそれ以外の時間帯もいつでも現場を優先しています。その決断が恩返しになる事を信じて今シーズンを全うします。

 これからも応援をよろしくお願いします。

 まだまだ暑い9月中旬。「残暑御見舞申し上げます」。

2025年9月14日
三浦泰年

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