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【三浦泰年の情熱地泰】同年代のブラジル代表ストライカーと人生の先輩が教えてくれた考え方に共感!

カテゴリ:連載・コラム

三浦泰年

2024年10月31日

94年W杯優勝の立役者、ロマーリオの言葉に感じた「アスリート」の本質

94年W杯ブラジル優勝の立役者ロマーリオ。自身は「アスリート」ではないと考えていたという。(C) Getty Images

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 アスリートとは――英語でスポーツを意味する「アスレティックス(athletics)」の競技者のこと――そう表記されていた。

 そういう意味で使う「アスリート」を僕の友人は「人類、誰でもアスリート」というのがモットーと言っていた事が頷ける。

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 これを聞いた時に僕はアスリートとは特別な競技者だけを指すのではなく、誰でも競技者になれると共感する部分と競技者として高い所にいる人達にとっては「簡単にアスリートと言うな」と言いたくなるのでは?と思った。
 
 そんな事を深く考えるのではなく、感じていたある日、弟のカズがロマーリオというサッカー界で、世界でも有数な選手が語った良い話を教えてくれた。彼は僕ら年代(僕と同じ年)でブラジル代表のレジェンド。得点を取る事の上手いストライカーでヨーロッパでも活躍した。1994年アメリカ大会ブラジル代表優勝の立役者でもある。

 彼の言ったことは「アスリート」と聞くと、その競技をすごく極めていて、人一倍努力して、人のいない所でトレーニングし、真面目なその競技の事しか考えない。栄養をしっかり摂り、しっかり睡眠を摂り、規則正しい生活をし、酒もタバコやらず、節制している人のイメージであると言うのだ。そんな人をアスリートと呼ぶのであれば、「私はアスリートではない」とコメントしたらしい。

 彼は「私はただのサッカー選手」であり、「センターフォワード」なのだ。

 そして、もし私がそのようなアスリートのようにしてたとしても、これだけ「得点」を取れたかは分からないし、このような「幸せ」な人生を送れていたかは分からない。とコメントをしたらしい。

 これは「私はただサッカーが好き」で「得点することが好き」で「得意」で「得点するために何が必要か」を「考えてプレーヤーをやっていたんだ」と言いたいのであろう。

 これを考えると「人類、誰もがアスリート」という言葉は素晴らしい。大事なことは好きでその競技を必死にやっている!ということが根本に来るのである。

 もちろん「トッププロアスリート」とはまた違う意味もあるのであろう。「プロ」とはそこに人を喜ばせ影響を与える。エンターテイメントのような夢を与える人間であったりする。

 またはその競技にプロリーグであったりプロの精神が宿っていたり…。「トップ」となればそのカテゴリーを引っ張る存在であり、何本かの指に入る。または代表であったりする言葉がトップだとしたら…。プロトップアスリートなのかトッププロアスリートなのか!? そこにはまた超越したものが存在するのであろう。

 ただそのトッププロであったとしても、その競技を好きで始め、得意になり、いつの間にか虜になり、自然とそのスポーツを愛してやまない心が生まれたはずだ。

 最初から今の言うアスリートではなかったはずだ。
 
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