【名古屋】小倉監督が横浜戦で下したある決断。残留へ望みをつなぐ変化とは?

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2016年07月31日

攻撃の精度を向上させられるか。

横浜戦では攻守で奮闘した和泉。彼らを活かすためにも攻撃面の整備も必要だ。写真:田中研治

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 またベテラン陣も口を揃える
 
「もうちょっとコンパクトにやれれば良かったが、みんな最後のところでは身体を張っていた。前半のチャンスで決めていたら展開は違ったと思う。先のことを考えるよりも一歩ずつやっていくしかない。判断スピードを上げていけば、チャンスは広がるはず。このフォーメーションは今週の初めからやり始めた。だから、積み重ねていきたい。運動量は多くなるけど、攻撃には行けるし、俺はやっていて楽しかった」(安田)
 
「厳しい戦いだけど、ゼロで抑えられたのはひとつの自信になります。耐え切ったイメージですが、自分たちで意図して守れているところもありますし、辛抱強く粘り強く守れた結果だったと思います」(明神)
 
 ただ、新システムは実戦での経験が乏しいため、まだまだ粗が多いことも事実だ。
 
「攻撃のところはカウンターやセットプレーで点を取りたかった。もうちょっと中盤で収まりや、つなぎの部分で上手くできれば、自分たちの時間を作れるが、現状では苦しい」(小倉監督)
 
 指揮官も語るとおり、守備にエネルギーを使うことで、前線では人数もパワーも不足してしまっているのが実情である。
 
 この日、切れの良さを見せたシャドーの和泉も守備で奮闘し、攻撃ではガス欠になるシーンが見られた。若きアタッカーもその点は理解している。
 
「キツかったですけど、キツイことをしないと勝てないとは思っています。チームとして集中して戦えたと思います。ただ、攻撃になった時に(前線と)距離があるし、間延びしてしまいました。ロビン(シモビッチ)のサポートであったり、特に前半はなかなか攻撃の部分でついていけなかったです。キープすることも意識しましたが、そこからチームとして相手の嫌なことをどうするかが、まだまだです。守備でハードワークした部分は良かったですが、攻撃は単調になってしまいました」
 
 次節、次々節では広島、浦和という3-4-2-1をメインシステムとする、いわゆる“先輩”との対戦を控える。今後はさらなる守備強化を進めつつ、攻撃の精度向上にも着手できるか。時間は限られているだけに、目の前の課題をひとつずつ的確に潰していきたい。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
 
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