「鉄壁だ!」「質が高い」オランダ新天地で躍動する日本代表CBを指揮官もメディアも激賞!本人が明かした移籍急展開の舞台裏「2回オファーもヘントには交渉する気が…」【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2025年08月08日
「あそこが分岐点。だから自分は本当にめちゃくちゃ持ってます」
フェネルバフチェ戦の前半、自陣ゴールライン際でユセフ・エン=ネシリのボールを巧みに奪い返した渡辺に、ゴール裏のサポーター『ヘット・レヒユン』が「ワータナーベ」のコールを送った。その声援が続くなか、フェイエノールトはGKからビルドアップを始動し、MFファン・インボムが左に開いた渡辺にダイレクトパス。そこから渡辺はボールを前に運び出し、上田の足下にパスを付けた――。このようなビルドアップや、中盤へのドリブルインといったプレーに渡辺の自信が漲っていた。
「足下のプレーはヨーロッパに来て伸びた部分です。今、初めてボール保持できるチームに来た感覚です」
しかし、ハイン・ファンハーゼブルックが率いていた頃のヘントもボールを保持するチームだったのでは?
「はい、ボールを持てました。あのときも(足下の技術、ボール保持を)意識しながらやってましたけれど、(フェイエノールトでは)もっとみんなが受けれたり、ターンできたり、周りのサポートがあったり、そういうなかでプレーしていると自分もプレーしやすい。少しは成長した姿を今日、見せることができたと思います」
試合は劇的。フェイエノールトの1点リードで迎えた86分、ソフヤン・アムラバトのゴールで1-1に追いつかれてしまったが、アディショナルタイムにアニス・ハジ・ムサが決勝弾を決めてフェイエノールトが2-1で競り勝った。
「ああいうところがやっぱり強いチームですよね。ワンチャンスをものにして点が取れる」
「足下のプレーはヨーロッパに来て伸びた部分です。今、初めてボール保持できるチームに来た感覚です」
しかし、ハイン・ファンハーゼブルックが率いていた頃のヘントもボールを保持するチームだったのでは?
「はい、ボールを持てました。あのときも(足下の技術、ボール保持を)意識しながらやってましたけれど、(フェイエノールトでは)もっとみんなが受けれたり、ターンできたり、周りのサポートがあったり、そういうなかでプレーしていると自分もプレーしやすい。少しは成長した姿を今日、見せることができたと思います」
試合は劇的。フェイエノールトの1点リードで迎えた86分、ソフヤン・アムラバトのゴールで1-1に追いつかれてしまったが、アディショナルタイムにアニス・ハジ・ムサが決勝弾を決めてフェイエノールトが2-1で競り勝った。
「ああいうところがやっぱり強いチームですよね。ワンチャンスをものにして点が取れる」
それにしてもフェイエノールト移籍実現まで時間がかかった。最初に「渡辺、フェイエノールト移籍に合意」と報じられたのが4月末だったが、クラブ間合意に至らず破談になったと思われた。しかし7月19日の練習試合の後、ヘントの広報がこう言った。
「今日は伊藤敦樹だけ取材対応する。渡辺のことは敦樹に聞くな。仮に聞いても敦樹には答えないように言い含めた」
試合が始まる頃は「ふたりに取材対応するように言っておくよ」と話していたにもかかわらずだ。これは明らかにフェイエノールトとヘントの交渉が再開することを示していた。なにせ、この練習試合中にフェイエノールトのCBトーマス・ベーレンが重傷を負い、昨季の主力・準主力のCBがひとりもいなくなってしまったのだ。渡辺のフェイエノールト移籍のヒントをくれた広報に、私は内心感謝した。
「2回オファーもいただいていた。しかしヘントには交渉する気がなかった。それでフェイエノールトも一回(獲得交渉から)離れた。その後、練習試合での自分のパフォーマンスが良かった。そして相手の選手が怪我をしてしまった。一気にその日の夜に動き始めた感じです。あそこがホント、分岐点ですよね。だから自分は本当にめちゃくちゃ持ってます。ホント、意味がわからないくらい。だってそこから2日でチーム合流して、ドイツのキャンプに行った。話が早い」
「話が早い」と言えば2日前にフェイエノールト入団が決まったCBアフメドホジッチとのコンビはぶっつけ本番とは思えぬ至極の出来だった。
「今日の右CBの選手は一昨日に加入が決まって、昨日初めて練習して、今日試合です。だから特徴とかもわからないですけれど、1回練習してある程度、こういう選手だなというのがわかった。周りの選手の名前も覚えてもらった。今日、試合をしながら『やれる選手だな』と思いました。俺が合わせればうまくやれる選手。彼自身もフェイエノールトのプレースタイルがわかってないだろうし、そこを自分が調整しながら彼の得意なプレーに合わせる。そこが逆に良かったのかもしれない」
「今日は伊藤敦樹だけ取材対応する。渡辺のことは敦樹に聞くな。仮に聞いても敦樹には答えないように言い含めた」
試合が始まる頃は「ふたりに取材対応するように言っておくよ」と話していたにもかかわらずだ。これは明らかにフェイエノールトとヘントの交渉が再開することを示していた。なにせ、この練習試合中にフェイエノールトのCBトーマス・ベーレンが重傷を負い、昨季の主力・準主力のCBがひとりもいなくなってしまったのだ。渡辺のフェイエノールト移籍のヒントをくれた広報に、私は内心感謝した。
「2回オファーもいただいていた。しかしヘントには交渉する気がなかった。それでフェイエノールトも一回(獲得交渉から)離れた。その後、練習試合での自分のパフォーマンスが良かった。そして相手の選手が怪我をしてしまった。一気にその日の夜に動き始めた感じです。あそこがホント、分岐点ですよね。だから自分は本当にめちゃくちゃ持ってます。ホント、意味がわからないくらい。だってそこから2日でチーム合流して、ドイツのキャンプに行った。話が早い」
「話が早い」と言えば2日前にフェイエノールト入団が決まったCBアフメドホジッチとのコンビはぶっつけ本番とは思えぬ至極の出来だった。
「今日の右CBの選手は一昨日に加入が決まって、昨日初めて練習して、今日試合です。だから特徴とかもわからないですけれど、1回練習してある程度、こういう選手だなというのがわかった。周りの選手の名前も覚えてもらった。今日、試合をしながら『やれる選手だな』と思いました。俺が合わせればうまくやれる選手。彼自身もフェイエノールトのプレースタイルがわかってないだろうし、そこを自分が調整しながら彼の得意なプレーに合わせる。そこが逆に良かったのかもしれない」