こうしてポジティブな記憶ばかりの大会となったが、最後には涙ものんだ。
「(準決勝で対戦した)アル・ナスルも強かったですけど、名前負けした印象もなかったです。クリロナ(クリスティアーノ・ロナウド)が(高井)幸大の上からヘディングした時はビビりましたけど、それ以外で負けている場面はなかったです。
ただ決勝の舞台だけは独特でしたね。耳が痛いほどの相手への大歓声で、組織力と個人の力を併せ持った強いチームでした。僕らは前半のチャンスを仕留め切れなかったのが悔しいですね。
失点場面は一瞬の隙を突いてくるのがあのレベルだと感じました。1失点目は元ブラジル代表の選手(ガレーノ)のスーパーゴールで、1本を決め切る力は凄かったですし、2失点目のクロスからの形は、最後に入ってきたのがボランチの(フランク・)ケシエでしたから。チャンスと見るやあそこまで入ってくるんだなと学びにもなりましたし、今季対応を強化していたクロスからやられたのも悔しかったです」
優勝に近づくための道
それでも帰国後、見える世界が変わった。
「負けてしまいましたが、帰ってきてから、1人ひとりの試合に勝ちたいっていう想いはより強くなったと感じます。またあの舞台に戻りたいという気持ちは、みんな持っているはずです。
それに余裕と言いますか、もっとできるなって思える場面は増えました。勝った試合でも、何本かミスをしたし、それをなくさないといけないと考えるようになった。勝って満足しないようになったところは、また成長した部分かなと。
1本のパスにしても、あそこで引っ掛けてしまったら、ACLEの決勝のレベルならカウンターを食らっていたなとか、今の寄せだったらシュート打たれて入れられていたなとか、あのレベルを経験できたのは大きかったです」
今後、川崎が再びACLEに出場するためには、国内で成績を残すしかない。そのうえで、次は優勝するために、そして日本クラブが頂点に立つためには何が必要なのか。
「向こうのチームは、大金をかけてレベルの高い選手を獲得していますが、日本には日本の良さがあると感じます。そこはチーム力で対抗できるというのは、自分たちが証明できたと思います。それは自信を持って良いはずですし、継続してやっていけば優勝に近づけるはずです。
結局どんなに強いチームでもバラバラでは勝てませんから。パリ・サンジェルマンなどの試合を見てもやっぱり組織力って大事だなって学びます。でも決勝の相手であるアル・アハリは、個もあって組織力もあった。その姿を経験した自分たちこそがまた成長して、リベンジしたいです」
理想は膨らむ。
「あの舞台で圧倒して勝ったら本当凄いですよね。最高ですよ。ボール支配率7:3とかで握り倒して勝てたら...本当はそこも目指したいです。それくらいになれるようチャレンジしていきたいです」
ただJリーグで好パフォーマンスを続けてきた佐々木であったが、大きな目標にしていた先日のE-1選手権での日本代表入りは叶わなかった。大きなショックを受けている姿がそこにはあった。加えて切磋琢磨してきたFW山田新、CB高井幸大が夏に海外挑戦を選択。刺激も受けた。
高井が抜けただけに今後は希望するSBだけでなく、再びCBでの起用が増えるかもしれない。それでも貴重な経験を積んでいる佐々木は可能性を秘めたプレーを見せてくれるに違いない。彼ならそれができるはずだ。今後の川崎を引っ張るのはこの5番である。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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「負けてしまいましたが、帰ってきてから、1人ひとりの試合に勝ちたいっていう想いはより強くなったと感じます。またあの舞台に戻りたいという気持ちは、みんな持っているはずです。
それに余裕と言いますか、もっとできるなって思える場面は増えました。勝った試合でも、何本かミスをしたし、それをなくさないといけないと考えるようになった。勝って満足しないようになったところは、また成長した部分かなと。
1本のパスにしても、あそこで引っ掛けてしまったら、ACLEの決勝のレベルならカウンターを食らっていたなとか、今の寄せだったらシュート打たれて入れられていたなとか、あのレベルを経験できたのは大きかったです」
今後、川崎が再びACLEに出場するためには、国内で成績を残すしかない。そのうえで、次は優勝するために、そして日本クラブが頂点に立つためには何が必要なのか。
「向こうのチームは、大金をかけてレベルの高い選手を獲得していますが、日本には日本の良さがあると感じます。そこはチーム力で対抗できるというのは、自分たちが証明できたと思います。それは自信を持って良いはずですし、継続してやっていけば優勝に近づけるはずです。
結局どんなに強いチームでもバラバラでは勝てませんから。パリ・サンジェルマンなどの試合を見てもやっぱり組織力って大事だなって学びます。でも決勝の相手であるアル・アハリは、個もあって組織力もあった。その姿を経験した自分たちこそがまた成長して、リベンジしたいです」
理想は膨らむ。
「あの舞台で圧倒して勝ったら本当凄いですよね。最高ですよ。ボール支配率7:3とかで握り倒して勝てたら...本当はそこも目指したいです。それくらいになれるようチャレンジしていきたいです」
ただJリーグで好パフォーマンスを続けてきた佐々木であったが、大きな目標にしていた先日のE-1選手権での日本代表入りは叶わなかった。大きなショックを受けている姿がそこにはあった。加えて切磋琢磨してきたFW山田新、CB高井幸大が夏に海外挑戦を選択。刺激も受けた。
高井が抜けただけに今後は希望するSBだけでなく、再びCBでの起用が増えるかもしれない。それでも貴重な経験を積んでいる佐々木は可能性を秘めたプレーを見せてくれるに違いない。彼ならそれができるはずだ。今後の川崎を引っ張るのはこの5番である。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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