サウジアラビアのテレビには衝撃的な映像が流れていた。
準々決勝の4試合のなかで、川崎とアル・サッド(カタール)のゲームは最後に組まれていた。一方で東地区で鎬を削ってきたライバルたちは次々と、資金力に秀でた西地区のチームに敗れていった。
光州FC(韓国) 0-7 アル・ヒラル(サウジアラビア)
ブリーラム(タイ) 0-3 アル・アハリ(サウジアラビア)
横浜(日本) 1-4 アル・ナスル(サウジアラビア)
「サウジに早めに入って、他のチームの試合も観ていましたが、いやこれは...という印象でした。光州もブリーラムもマリノスもみんな負けてしまいましたから。正直『大丈夫かこれと...』。まずはどうやってボール取ろうか、というところからのスタートでした。マリノスの試合を見ていても、(アル・ナスルのサディオ・)マネらの個人技は凄かったですから」
ライバルたちの姿に
それでも積み重ねてきた自信が大舞台にもつながったと言えるのだろう。
「絶対に勝つという想いでピッチに入ると、意外とやれるという感覚だったんです。しかも(準々決勝の)アル・サッド戦で前半にエリソンが奪った先制点が本当に勇気になりました。逆にあの1点を先に取られていたら厳しかったと思います。でも、やれるんだって、チーム全体に伝わった感覚でした。
例えば、誰かが最初のプレーで相手ひとりを剥がしたり、縦パスを刺したり、ターンしてシュートを打ったりすると、やれるぞという雰囲気になる。天皇杯でもあるじゃないですか。相手にやれるぞって思わせてしまうと、勢いを持って来られてしまう場面が」
流れに乗った川崎は延長戦の末、3-2でアル・サッドを下し、準決勝ではクリスティアーノ・ロナウドらを擁するアル・ナスルと対戦。途中出場となった佐々木は最終盤にチームを救うクリアを見せるなど3-2での勝利に貢献し、決勝への切符を掴んでみせた。
(第3回に続く)
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
【第1回】悩み、苦しんだ大卒1年目からの逞しき進化。川崎DF佐々木旭がACLE準優勝に辿り着くまでに歩んだ感慨深い道
【画像】小野伸二や中村憲剛らレジェンドたちが選定した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
【画像】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
「絶対に勝つという想いでピッチに入ると、意外とやれるという感覚だったんです。しかも(準々決勝の)アル・サッド戦で前半にエリソンが奪った先制点が本当に勇気になりました。逆にあの1点を先に取られていたら厳しかったと思います。でも、やれるんだって、チーム全体に伝わった感覚でした。
例えば、誰かが最初のプレーで相手ひとりを剥がしたり、縦パスを刺したり、ターンしてシュートを打ったりすると、やれるぞという雰囲気になる。天皇杯でもあるじゃないですか。相手にやれるぞって思わせてしまうと、勢いを持って来られてしまう場面が」
流れに乗った川崎は延長戦の末、3-2でアル・サッドを下し、準決勝ではクリスティアーノ・ロナウドらを擁するアル・ナスルと対戦。途中出場となった佐々木は最終盤にチームを救うクリアを見せるなど3-2での勝利に貢献し、決勝への切符を掴んでみせた。
(第3回に続く)
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
【第1回】悩み、苦しんだ大卒1年目からの逞しき進化。川崎DF佐々木旭がACLE準優勝に辿り着くまでに歩んだ感慨深い道
【画像】小野伸二や中村憲剛らレジェンドたちが選定した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
【画像】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!