Jが注目する頭脳派DF――市立船橋・原輝綺が語る「プロ入り」「ライバル」「PK失敗」

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2016年07月26日

「(前回決勝で当たった)東福岡の中盤のふたりは強烈だった」

昨年は決勝で東福岡にPK戦の末に敗れ、準優勝となった市立船橋。原は、ボランチとして東福岡の中村、藤川というふたりアタッカーと対峙した。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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――昨年度の選手権では右サイドバックをやっていましたね。
 
 最初は驚きましたけど、来年のことを考えると、右サイドバックには真瀬がいるので、「じゃあ来年、僕はCBをやるんだな」と思っていました。今は守備の時だけ4バックで、ボールを持ったら3バックなので、あまり風景は変わりませんね。
 
――杉岡大暉選手とのコンビはどうですか?
 
 最初は合わない部分もあったのですが、ふたりで話をして修正しました。お互い受けるタイミングを見合ってしまったり、簡単に相手が前を向いたりしていたので、「ここは俺が行くから、カバーしてくれ」とか、「お前が行けばカバーするから」とか、いろいろ話し合えたことは大きいです。杉岡が出るか出ないかで迷っている時があるので、自分が指示することも多いんです。
 
――杉岡選手のインタビューをした時に、原選手には「いろんなことを聞く」と言っていましたが、原選手が杉岡選手に聞くことはどんなことですか?
 
 杉岡は前に強い選手なので、どういうタイミングで前に行けばボールを奪えるのか、といったことなどを聞きますね。
 
――お互いそういうことを聞き合えるのは素晴らしいことですね。
 
 そうですね、ライバルですが、自分のためになることが多いんです。
 
――プロになるために、あるいはプロとなって活躍するために今必要なことは何だと考えていますか?
 
 まずはがむしゃらに、必死にやること。単純なミスをなくすとか、1対1では絶対に負けないとか、そういう基礎的な部分を見直しています。僕の武器は目立たないけど、しっかりと状況が見えていること。それから、縦パスも入れられるようになりました。カバーリングは僕のひとつの強みだとも思っているので、そこはもっと高めて行きたいです。
 
――昔から冷静なタイプだった?
 
 あんまり熱くはならないですね。
 
――もうすぐインターハイが開幕します。昨年は準優勝に貢献はしましたが、決勝で負けてしまいました。改めて昨年の決勝を振り返って下さい。
 
 あの時はこっちがボールを持つ時間が多かったのですが、あの中盤のふたり(中村健人/明治大と藤川虎太朗)が強烈だったので、マイボールの時もあのふたりを必ず視野に入れながら、奪われたらすぐにふたりに行けるようにしようと、椎橋さんと話していました。特に自分は降りる方なので、僕が縦パスを入れたり、杉岡から縦パスが入った時に、ボランチラインを越えた瞬間に、自分がふたりを捕まえに行かないといけないので、それはすごく意識をしました。
 
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