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【名古屋】「小倉出て来い!」とサポーターは激怒。噛み合わない戦いぶりとともに浮かぶ看過できない課題とは

カテゴリ:Jリーグ

橋本啓(サッカーダイジェスト)

2016年07月24日

負の流れを断ち切る逞しさを身に付けられないようだと…

クラブワースト記録を更新する13戦未勝利で窮地に立たされた小倉監督。あらゆる課題が山積するなか、この状況を打開できるのか。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 そんな戦いぶりとともに気になったのは、メンタル面の問題だ。
 
 後半、反撃に出たなかで、62分に得たFKから同点に追いつく粘りを見せるまでは良かった。しかし――。
 
 試合の流れが傾きかけていた75分、自陣ゴール前に放り込まれたボールへのクリアミスを突かれて、ドゥドゥに勝ち越しゴールを許すと、そのわずか2分後にあっさりと3点目を献上。
 
「失点直後に、すぐ3点目を取られてしまった。集中力が欠けていた」(大武峻)と反省するように、痛恨の2失点目によるダメージに打ちひしがれたのか、嫌な空気を断ち切れないまま簡単に失点を喫した側面には、今後に向けて不安ばかりが増幅する。
 
 守護神の楢﨑正剛は「ディフェンス力の高いチームじゃないので、ピンチになりそうな場面を減らしていくしかない」と指摘している。確かに守備の出来は決して褒められないが、問題は劣勢に立たされた際にチーム全体としてどう振る舞えるかではないか。
 
 この先も苦しい戦いが想定されるなか、負の流れを断ち切る逞しさを身に付けられないようだと、このまま降格ロードを突き進むだけだろう。奇しくも、名古屋と同じようにタレントを揃えながら降格を免れられなかった昨季の清水も、やはり同じような問題を抱えていただけに、その克服が焦点とも言える。
 
 2010年にJ1リーグを制覇してから6年。「オリジナル10」のプライドを胸に戦ってきた名古屋は、過去最大とも言える修羅場を無事にくぐり抜けられるのだろうか。
 
 
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
 

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