そんななか、ヴィルツにリバプール入りを勧めた人物がいた。他でもないユリアン・ナーゲルスマンだ。現ドイツ代表の指揮官は、『スカイスポーツ』で次のように語っている。
「フロリアンにとって大きなステップアップになる。適正ポジションで、刺激的な環境で、素晴らしいクラブでプレーできる」
ナーゲルスマンは、昨年５月、バイエルンの首脳陣に解任された経験を持つ。
ヴィルツにリバプール入りを勧めた人物はなんと…
ヴィルツの獲得失敗劇は、バイエルンを取り巻くメディア環境が隠蔽しようとしている事実を浮き彫りにした。それはコンパニがヨズア・キミッヒの機嫌を損ねさせないために、４－２－３－１を解体できないことに他ならない。
なぜならキミッヒは、自身の隣にもう１人のボランチを従えていないと機能しない戦術の幅を制限するセントラルMFであり、ドレッシングルームのボスであり、バイエルンとドイツ代表の事実上の権力者だからだ。
波乱の春を経て、ヴィルツのリバプール加入が迫っている。
文●ディエゴ・トーレス（エル・パイス紙）
翻訳●下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。
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