ドイツの強豪クラブ間で争奪戦になっているのが、フライブルクのMF堂安律だ。

　フランクフルトやドルトムントに加え、ブンデスリーガ王者のバイエルンも獲得を検討しているという。

　そんななか、海外サッカーメディアは『90MIN』のドイツ版は６月13日、「なぜドウアンはバイエルンにとって依然として興味深いのか」と見出しを打った記事を掲載。26歳のMF獲得について、メリットとデメリットを紹介している。

　まず、利点の１つに「比較的安価」な点を挙げ、「もちろんフライブルクは少額の移籍金でドウアンを手放すつもりはないが、他の選択肢と比較すると獲得しやすいはずだ。移籍金は2500万ユーロ程度で交渉でき、給与も比較的安い。Salary Sportによると、フライブルクでの年俸は約150万ユーロだ」と綴った。

「ニコ・ウィリアムスのようなトップクラスの選手には多額の資金が必要になり、守備陣にもさらなる投資が必要になる可能性を考えると、あまり高額ではない移籍金が望ましいだろう。チーム予算は削減される見込みだ。ドウアンのような新戦力の獲得は、バイエルン首脳陣にとってアドバンテージとなる」

　また、ゴールに関与する決定的なプレーをできる点も評価。「2024-25シーズンに素晴らしいパフォーマンスを見せ、10ゴール・８アシストをマークした。前線でプレーしているわけではなく、フライブルクの得点力はブンデスリーガで11位に過ぎないことを考えると、彼のスタッツは非常に印象的だ。この日本人選手は、フライブルクの49ゴール中28点に、得点、アシスト、あるいはプレアシストで関与した」と称えた。

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　一方で、「明らかに大きな話題となるような移籍ではない」と、ネームバリューの欠如を指摘した。

「この日本人選手はおそらく日本とドイツでしかトップ選手として知られておらず、誰も驚かないだろう。キャリアを通してチャンピオンズリーグに出場したことがなく、ヨーロッパで頭角を現わすまでには時間を要した。ドウアンが本当にバイエルンの重要な局面でチームを支え、決定的な瞬間をもたらすだけの力を持っているかどうかは、まだ判断が難しい」

　さらに、「ドウアンの役割は若手で担うこともできる。ドウアン自身はもはや才能ある若手ではない。26歳で絶頂期にあるため、ここで大きな飛躍は期待できない」と主張した。

　最後に、同メディアはこう結論付けている。

「フロリアン・ヴィルツの獲得失敗とレロイ・ザネの退団後、バイエルンの答えはドウアンだけではあり得ない。何よりもまず、彼らの目標はニコ・ウィリアムス、ラファエウ・レオン、あるいはブラッドリー・バルコラといった真のスター選手を獲得することだ。もし獲得が成功し、チームに厚みを加えるための新たな選択肢が必要になった場合、ドウアンは間違いなく魅力的な候補となるだろう」

　優先ターゲットにすべきではない、という見解のようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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