チェルシーの対抗馬は、ブラジルのフラメンゴであることは間違いない。ただ、アフリカ勢のエスペランスもチュニジア代表の主力クラスをスタメンに揃えており、要所を外国人の助っ人が彩るバランスの取れたチームだ。スタートからうまく流れに乗ることができれば、ブラジルの名門を叩いて、注目の的になるポテンシャルは秘めている。
エスペランスは国内外で常勝を強いられるためか、シーズン中にも監督交代が繰り返されている。ただ、現在チームを率いるマヘル・カンデリ監督は短期間でチームを掌握しているようだ。４－３－３をベースにするが、大会を勝ち抜くために、より堅守速攻に徹したスタイルで挑む可能性も考えられる。
アルジェリア代表の大型DFモハメド・アミン・トゥガイを中心に、後ろの守備はしっかりしているだけに、俊英ロドリゴ・ロドリゲスと技巧派ヤン・サッセのブラジル・コンビがチャンスに仕留め切ることができるか。
大事なところで決め切る力も向上
フラメンゴはウルグアイ代表MFジョルジアン・デ・アラスカエタのパフォーマンスが躍進の鍵を握る。このテクニシャンは相手に囲まれても、飛び抜けた超絶技巧で突破を図る。大事なところで決め切る力も向上している。
同じウルグアイ代表MFニコラス・デ・ラ・クルスの助けを得ながら、中央から敵陣を切り開く。これまで一度も欧州挑戦をしていないキャリアから注目を集めにくいが、世界的な名手の一人であることは間違いないだろう。
文●河治良幸
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