いよいよFIFAクラブ・ワールドカップ2025（CWC）が幕を開ける。世界各国から32クラブが参戦するビッグトーナメントを制するのは――。本稿ではフラメンゴ（ブラジル）、エスペランス・ドゥ・チュニス（チュニジア）、チェルシー（イングランド）、ロサンゼルスFC（アメリカ）が争うグループDを展望する。

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　プレミアリーグ４位で、UEFAカンファレンスリーグ王者のチェルシーが一強になるのか。それとも大混戦になるのか。そのポイントになるのが、名サイドバックだったスティーブ・チェルンドロ監督が率いるロサンゼルスFCとの初戦だ。

　メキシコのレオンの失格により空いた32番目の枠を巡り、クラブ・アメリカとの激闘を制して、最後の切符を勝ち取ったのがロサンゼルスだ。同じMLS勢のインテル・マイアミとシアトル・サウンダーズとは違い、ホームタウンで試合ができるわけではないが、大会に入る勢いとモチベーションは一番あるかもしれない。

　元フランス代表のGKウーゴ・ロリスが構えるディフェンスは手堅く、キャプテンを担うアメリカ代表アーロン・ロングと球際にめっぽう強いエディ・セグラの２センターバックは、セネガル代表FWニコラス・ジャクソンとコール・パーマーのプレミア“二桁コンビ”をもってしても、そう簡単には破られないだろう。
 

　またチェルシーの中盤は、ポルトガル代表ネトやアルゼンチン代表エンソ・フェルナンデス、エクアドル代表モイセス・カイセドを擁する自慢のセクションだが、ロサンゼルスはブラジル人MFイゴール・ジェズスを軸に、ここで圧倒されないようにしたい。

　チェルシーで注目したいのは、若手トリオだ。U-21ポルトガル代表MFダリオ・エスーゴ（←スポルティング）をはじめ、高速ロングスローで有名だった元アイルランド代表MFロリーを父に持つU-21イングランド代表FWリアム・デラップ（←イスプウィッチ）、U-20フランス代表DFママドゥ・サール（←ストラスブール）と新加入の３人がエントリーされた。

　彼らの他にも左サイドバックからの破天荒な攻撃参加で知られる、スペイン代表DFマルク・ククレジャなど、エンツォ・マレスカ監督のファーストセットはほぼ固まっているが、気鋭の指揮官は世界の舞台で、新戦力を積極的に投入していくことが予想される。そこで彼らが活躍すれば、来季プレミアリーグでの開幕スタメンにもアピールになるはずだ。

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