臆せず、緊張せず「純粋に楽しむことができた」
中村が口にした『前回』というのは、川崎フロンターレのレジェンドで、日本代表でも活躍した父・中村憲剛氏の引退試合を指していた。2024年12月14日にここで行なわれた引退試合に、中村は『ケンゴフレンズ』の一員として出場。多くの川崎サポーターが詰めかけたスタジアムで『親子共演』を実現させた。
「小さい頃からエスコートキッズなどでピッチサイドからスタジアムを見渡すこともあったし、スタンドから何度も見てきた。父の引退試合ではたくさんのサポーターの前でサッカーができた。でも、それは『立たせてもらった舞台』だし、引退試合は本物の勝負ではなかった。
今回は自分たちで勝ち取って、本物の勝負ができた。試合前に入場する時も鳥肌が止まらなかったし、試合中も日藤の応援が本当に心強くて、臆することなく、緊張することなく、純粋に楽しむことができた。でも、負けたことで、より刻まれたというか、次は選手権予選でここに立って勝てるように頑張りたいと強く思っています」
「小さい頃からエスコートキッズなどでピッチサイドからスタジアムを見渡すこともあったし、スタンドから何度も見てきた。父の引退試合ではたくさんのサポーターの前でサッカーができた。でも、それは『立たせてもらった舞台』だし、引退試合は本物の勝負ではなかった。
今回は自分たちで勝ち取って、本物の勝負ができた。試合前に入場する時も鳥肌が止まらなかったし、試合中も日藤の応援が本当に心強くて、臆することなく、緊張することなく、純粋に楽しむことができた。でも、負けたことで、より刻まれたというか、次は選手権予選でここに立って勝てるように頑張りたいと強く思っています」
少年が大人になっていく。かつての『父の勇姿を見つめて応援する場所』が、父の思いが託されたバトンを受け取った場所となり、そしてこの日、勝たなければいけない場所となった。
「今日、このピッチに立てたのは、自分の中で本当に意味のあることだと思います。絶対に忘れない、忘れてはいけない一日になりました」
中村龍剛の人生、父と比較されることや余計な注目を浴びることは、これからもたくさんあるだろう。だが、その心の中には、サッカーを楽しみ、かつ本気で戦わなくてはならない理由がある。等々力スタジアムは彼にとって、その1つの“証人”であり、自分に問いかけ続けてくれる、かけがえのない場所となったに違いない。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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