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【藤田俊哉の目】W杯出場の名手も率先して市井の人々とプレー!? オランダのサッカー文化を実感した1日

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年07月13日

元オランダ代表の名DFが率先して声掛けし、地元の人々とサッカーを楽しむ。

VVVフェンロのクラブハウス内にあるプレーヤールームには、“STAN VALCKS”の文字が。それだけリスペクトされる名手が、地元の人々とのサッカーを通じた交流に積極的に参加するのがオランダ流だ。

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 こうした草サッカーはほかの地域でも盛んに行なわれていて、僕が参加した大会は毎週金曜日の夜に行なわれ、参加年齢は幅広く、18歳から60歳くらいのアマチュア選手から現役を引退した選手など、たくさんの人たちが集まってプレーしているという。
 
 誰でもウェルカムに迎え入れる、こうしたオランダのオープンマインドな風土は個人的にも大好きだし、とてもリスペクトしている。仲間のひとりとして気軽に声をかけてくれたスタン・ファルクスには本当に感謝している。
 
 スタン・ファルクスは、選手としても、オランダサッカー界のなかでもトップ・オブ・トップのキャリアを持っている。VVVフェンロのユース出身のセンターバックで、トップチームや名門PSVなどでプレーし、94年アメリカ・ワールドカップではロナルド・クーマン、フランク・デ・ブールとともに3バックの一角としてプレーし、4試合にフル出場している。
 
 彼の選手時代の功績を称え、VVVのクラブハウス内にある『プレーヤー・ルーム』には、彼の名前が使われている(写真)。まさに地元の“レジェンド”であるのだ。
 
 そうした選手が、率先していろんな人たちに声掛けし、地元の人たちと一緒に日頃からサッカーを楽しんでいる。プロ・アマ問わず、老若問わず。オランダという国のサッカー文化の高さが垣間見えた出来事でもあった。
 
 オランダに来てからは、オフシーズンでも本当にいろんな刺激を味わえる。サッカー指導者としてより成長するため、これからの毎日もベストを尽くすつもりだ。
 
■プロフィール
ふじた・としや/1971年10月4日生まれ、静岡県出身。清水市商高-筑波大-磐田-ユトレヒト(オランダ)-磐田-名古屋-熊本-千葉。日本代表24試合・3得点。J1通算419試合・100得点。J2通算79試合・6得点。J1では、ミッドフィルダーとして初めて通算100ゴールを叩き出した名アタッカー。2014年からVVVフェンロのコーチとして指導に当たっている。
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