ピッチを離れてからも、最大の基準点、拠り所であり続けた。
弱冠19歳で臨んだ自国開催のEURO2004の決勝で伏兵ギリシャに敗れて流した悔し涙を、12年後に嬉し涙に変えたC・ロナウドは、「プロサッカー人生のなかでも、最も幸せな瞬間だ」と心の底から喜んだ。
「家族や友人とともに嬉し泣きをした。とても幸せだよ。クラブでは全てのタイトルを獲り尽くしたけど、代表では何も勝ち取っていなかった。それがずっと不満だったんだ。今日は僕にとって不幸なことが起こったけど、チームメイトたちがクオリティーと粘り強さを見せてくれたね。仲間、コーチ、そして国民に感謝したい」
今大会中もずっと「ポルトガルにトロフィーを持ち帰ることがキャリア最大の夢」と語り続けてきたC・ロナウドの熱意は、窮地に追い込まれたチームを支えた。とりわけメンタルの部分で。
「クリスチアーノは我々にとってすべての希望だったから、失ったダメージはもちろん大きかった。でも、僕はみんなに彼のために勝とうって伝えたんだ。今大会の一番の殊勲者はクリスチアーノだと思う」(ペペ)
「クリスチアーノは僕に、『お前が決勝ゴールを決める』って言ってくれたんだ。心強かったし、ポジティブになれたよ」(エデル)
「私たちのキャプテンはとても頑張ってくれた。驚異的なチームスピリットだよ。あれだけの怪我をして二度もピッチに戻ろうとしただけでなく、ドレッシングルームとベンチでも非常に重要な存在になってくれた。彼は私と同じく、今夜はポルトガルの夜だと信じていたんだ」(F・サントス監督)
やはりポルトガルは、骨の髄まで“C・ロナウドのチーム”だった。ピッチを離れてからも、チームにとって最大の基準点、拠り所であり続けたのだから。
現地取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)
【PHOTOギャラリー】ポルトガルが悲願の初タイトル&フランスが地元決勝で敗れる悲劇
「家族や友人とともに嬉し泣きをした。とても幸せだよ。クラブでは全てのタイトルを獲り尽くしたけど、代表では何も勝ち取っていなかった。それがずっと不満だったんだ。今日は僕にとって不幸なことが起こったけど、チームメイトたちがクオリティーと粘り強さを見せてくれたね。仲間、コーチ、そして国民に感謝したい」
今大会中もずっと「ポルトガルにトロフィーを持ち帰ることがキャリア最大の夢」と語り続けてきたC・ロナウドの熱意は、窮地に追い込まれたチームを支えた。とりわけメンタルの部分で。
「クリスチアーノは我々にとってすべての希望だったから、失ったダメージはもちろん大きかった。でも、僕はみんなに彼のために勝とうって伝えたんだ。今大会の一番の殊勲者はクリスチアーノだと思う」(ペペ)
「クリスチアーノは僕に、『お前が決勝ゴールを決める』って言ってくれたんだ。心強かったし、ポジティブになれたよ」(エデル)
「私たちのキャプテンはとても頑張ってくれた。驚異的なチームスピリットだよ。あれだけの怪我をして二度もピッチに戻ろうとしただけでなく、ドレッシングルームとベンチでも非常に重要な存在になってくれた。彼は私と同じく、今夜はポルトガルの夜だと信じていたんだ」(F・サントス監督)
やはりポルトガルは、骨の髄まで“C・ロナウドのチーム”だった。ピッチを離れてからも、チームにとって最大の基準点、拠り所であり続けたのだから。
現地取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)
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