なぜ、FKを柏木ではなく阿部勇樹が蹴ったのか? 驚愕弾と“沈黙の3秒”の真相

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年07月10日

阿部がFKを放った瞬間の1枚。柏木がボールをまたぐことで出来たタイミングのズレを生かした。(C)SOCCER DIGEST

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 阿部は語る。

「相手は僕が蹴るとは思っていなかったと思う。そういう選手が蹴ったからこそ、決まったんじゃないかな」
 
 しかもちょうど七夕の7月7日には、同い年である盟友の那須大亮に女の子の第二子が誕生していた。このゴールが決まった直後、チームメイトが一列になり、そして阿部と那須が隣同士になって、祝福の揺りかごダンスを披露した。
  
 ただし、ゴールのことからチームに話題が変わると、阿部は表情を引き締めて答えた。第1ステージ終盤は3連敗を喫したものの、そこから4連勝。第2ステージは4チームのみの連勝スタートを切り、年間順位は首位・川崎に勝点5差の3位につける。それでも、あくまで「一戦、一戦、目の前の試合が大事」と強調する。
 
「福岡戦は逆転できたが、夏場は耐えることが求められる時間が必ず訪れる。そこで耐えて、いかに自分たちの時間を作るか。その点でいえば、(柏戦では)頑張れた部分はあったと思う」
 
 そのうえで阿部は、守備の重要性を説いていた。
 
「僕らはこのままでは終わらない。勝ち続けられるチームにしたい。そのためにも、しっかり守って失点ゼロで終わらせることが大事になってくる」
 
 勝利のためには、守備を安定させること――無失点試合を増やさなければならない。FK弾がチームに檄を与えたのは間違いない。ただ、阿部にとっては、押し込まれながらも耐え抜いて掴んだ7試合ぶりの無失点勝利が、大きな「結果」だったと捉える。
 
 鮮烈なFK弾と無失点勝利。普段は周囲を引き立てるために黒子のように最終ラインと前線をつなぐリンクマンの阿部が、誰の目にも明らかなこの一戦の主人公だった。
 

取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 

阿部にとっての盟友・那須。この日はリベロとしてフル出場し、7試合ぶりの無失点勝利に貢献した。(C)SOCCER DIGEST

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