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「託す人、託される人」。五輪メンバー入りした大島と原川に、負傷離脱中の奈良が送った熱いメッセージ

カテゴリ:日本代表

いしかわ ごう

2016年07月01日

逞しさを増した大島は、発表当日も「頑張ります」と言葉少なめだった。

「もっともっとうまくならないといけない」と向上心を見せる大島は、「初戦を全力で臨んで勢いに乗っていければ」と語った。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 思わず、「いや、蹴ればいいじゃないの」と返そうと思ったが、それを言うのは野暮というものだ。ひとりになりたいのではなく、ひとりになってボールを蹴りたい。彼はただただ、もっとサッカーがうまくなりたいのだ。今思えば、1月の最終予選から帰ってきた直後も、その思いを口にしていた。
 
「極論を言えば、もっともっとうまくならないといけないですね。ピッチ状態はありましたけど、それでも自分の技術を出さないといけない。あとは守備のところ。相手に寄せるタイミングやルーズボールを、追求していきたいと思ってます」
 
 あれから半年が過ぎ、この言葉通りに大島は逞しさを増した。メンバー発表を控えた前日は「あまり気にしていないです」と語り、発表当日も「頑張ります」と言葉少なめだったが、その向上心は誰よりも強い。それだけの自信もある。
 
「最初は緊張だったり、不安というのもあると思いますが、そういうのも楽しみながら初戦を全力で臨んで勢いに乗っていければ獲得できるのではないかなと思います」
 
その自信は、リオで問われる。
 
 そしてもうひとり。発表の日に、クラブハウスから帰っていくある選手に話を聞いた。

 奈良竜樹だ。

 CBの主力として本大会でのメンバー入りも有力視されていたが、5月の試合中に、左足の脛骨骨折で全治4か月と診断。その後、驚異の回復力で約1か月半で歩ける状態になったが、さすがに本大会には間に合わなかった。
 
 発表を迎えたこの日、奈良は手倉森監督の「託す人と託される人に分かれる」のコメントを引き合いにして、自らを「託さざるを得ない人ですね」と切り出して、その思いを語った。
 
「自分の場合は、怪我があってダメと言われていたけど、今回の発表で落とされた選手もいる。彼らはもっと悔しいだろうし、そういう悔しい人たちの思いを、18人は背負っていかないとダメだし、その責任もあると思っています」
 
 指揮官は、「託した人はA代表を目指せ」と話していた。託さざるを得なかった奈良の視線の先も、同じである。
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