「俺からすると妥当な順位です」怪我明けのNEC佐野航大が古巣ファジアーノの快進撃に刺激→発奮!「早く新しいスタジアムを作ってほしい」【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2025年04月16日
1月に骨折を経験。「85分くらいにパキッと折れちゃった」
常に意識しているのは「試合開始の5分」と「ラストの5分」のプレーを、良いレベルで安定させることだという。
「後半、右肩上がりでプレーを上げることができました。そういう意味では最初、もう少し頑張りたかったですね」
「試合開始の5分」を「後半開始の5分」と読み替えれば、後半14秒でゴールを決めたわけだし、後半は課題を達成できたのではないだろうか。
「そんな早かったんですか? そう言えば観客席にあんまりお客さんも(ハーフタイムの休憩から)帰ってきてなかったですよね。ここでひとつゴールを取れたのは、残り5試合に向けて良い弾みになります」
降格圏の16位にいるRKCに勝ったことで、NECは勝点9差を付けて11位と降格の恐怖から脱し、むしろUEFAカンファレンスリーグ予選出場権を争うプレーオフ進出もあり得そう。NEC内でも飛び抜けたサッカーセンスを誇る佐野の復帰は、終盤を迎えるチームにとって頼もしい。
佐野が中足骨を折ったのは1月19日の対フォルトゥナ・シッタールト戦の後半。「85分くらいにパキッと折れちゃった。試合が終わってから病院でスキャンを撮って、翌朝一番に手術して、それから2か月かかりました」と佐野は当時を振り返る。
特に辛かったのが怪我をしてから走ることのできなかった最初の6週間。オランダの寒い冬のピッチで仲間たちが練習しているのに、自分ひとり暖かな室内でバイクを漕いだりしていた。「サッカーをしたい」。そのストレスを足首の強化や筋トレ、いろいろなサッカーを見ることで紛らした。ちょうどその時期、Jリーグが開幕し、岡山がJ1という檜舞台で堂々と戦う姿が、彼の励みになったのは想像に難くない。
「後半、右肩上がりでプレーを上げることができました。そういう意味では最初、もう少し頑張りたかったですね」
「試合開始の5分」を「後半開始の5分」と読み替えれば、後半14秒でゴールを決めたわけだし、後半は課題を達成できたのではないだろうか。
「そんな早かったんですか? そう言えば観客席にあんまりお客さんも(ハーフタイムの休憩から)帰ってきてなかったですよね。ここでひとつゴールを取れたのは、残り5試合に向けて良い弾みになります」
降格圏の16位にいるRKCに勝ったことで、NECは勝点9差を付けて11位と降格の恐怖から脱し、むしろUEFAカンファレンスリーグ予選出場権を争うプレーオフ進出もあり得そう。NEC内でも飛び抜けたサッカーセンスを誇る佐野の復帰は、終盤を迎えるチームにとって頼もしい。
佐野が中足骨を折ったのは1月19日の対フォルトゥナ・シッタールト戦の後半。「85分くらいにパキッと折れちゃった。試合が終わってから病院でスキャンを撮って、翌朝一番に手術して、それから2か月かかりました」と佐野は当時を振り返る。
特に辛かったのが怪我をしてから走ることのできなかった最初の6週間。オランダの寒い冬のピッチで仲間たちが練習しているのに、自分ひとり暖かな室内でバイクを漕いだりしていた。「サッカーをしたい」。そのストレスを足首の強化や筋トレ、いろいろなサッカーを見ることで紛らした。ちょうどその時期、Jリーグが開幕し、岡山がJ1という檜舞台で堂々と戦う姿が、彼の励みになったのは想像に難くない。
NECは若い日本人選手にとって手本になるベテラン選手が多いチームだ。MFラッセ・ショーネはそのひとり。佐野は以前、「俺、アヤックスでプレーしていたラッセがレアル・マドリー戦で決めたFK、今も覚えてますよ。テレビで見ていて興奮しました。今こうしてチームメイトで一緒にプレーしているのは凄いですよね」と言っていた。
そんなショーネのフリーキックが最近、オランダで再び話題になった。アーセナルのデクラン・ライスがレアル・マドリー相手に鮮やかなFKを2本決めて、「ショーネとライスがレアル・マドリー相手に決めたFKのうち、どれが一番凄いか?」というウェブアンケートがあったのだ。その話題を振ると、佐野は「ラッセでしょう。でもライスの2ゴール目も良かったなあ。この2本は競るかな」と話した。
5月に39歳の誕生日を迎えるショーネは、今季はリーグ戦出場15試合、プレー時間は270分間に留まっている。それでも身近に過ごした2年間で、佐野はショーネから大きな学びを得た。
「ラッセはボランチでわからないことがあると、練習中に直接聞きに行ったりします。ポジショニングのこととかタイミングのこととかですね。相手に捕まらない位置とか、相手との駆け引きとか。ボールをもらいに行くタイミングとか、そういうところを教えてもらいました」
そんなショーネのフリーキックが最近、オランダで再び話題になった。アーセナルのデクラン・ライスがレアル・マドリー相手に鮮やかなFKを2本決めて、「ショーネとライスがレアル・マドリー相手に決めたFKのうち、どれが一番凄いか?」というウェブアンケートがあったのだ。その話題を振ると、佐野は「ラッセでしょう。でもライスの2ゴール目も良かったなあ。この2本は競るかな」と話した。
5月に39歳の誕生日を迎えるショーネは、今季はリーグ戦出場15試合、プレー時間は270分間に留まっている。それでも身近に過ごした2年間で、佐野はショーネから大きな学びを得た。
「ラッセはボランチでわからないことがあると、練習中に直接聞きに行ったりします。ポジショニングのこととかタイミングのこととかですね。相手に捕まらない位置とか、相手との駆け引きとか。ボールをもらいに行くタイミングとか、そういうところを教えてもらいました」