10月のイベントは大盛況に
ふたりが試行錯誤しながら前に進むなか、昨年の10月12日に想いがひとつの形となった。Ankerフロンタウン生田で開催したファン交流会だ。500人の観客を呼び、OBたちがエキシビションマッチのように11人制の試合を戦い、オリジナルグッズ購入者に向けたサイン会なども行なった。
「手弁当でやってきたのでかなり大変でしたよ。発案から8か月くらいかかったんですかね。でもサポーターの方々は本当に喜んでくれましたし、OBのみんなも久しぶりに会ってサッカーができると、楽しみにしてくれていた。そういう意味でも大成功だった。武田(信平元社長)名誉顧問はずっとユニホーム姿でアップしてくれていて、吉田社長も出てくれた。いかにもフロンターレらしい内容で、収穫はかなりあったのかなと」
吉原は笑顔で振り返る。井川も語る。
「最初は1000人を呼ぼうかと考えていましたが、観覧スペースの問題もあり、500人にしたら募集開始からすぐに定員に達してしまって、ありがたかったですね」
「手弁当でやってきたのでかなり大変でしたよ。発案から8か月くらいかかったんですかね。でもサポーターの方々は本当に喜んでくれましたし、OBのみんなも久しぶりに会ってサッカーができると、楽しみにしてくれていた。そういう意味でも大成功だった。武田(信平元社長)名誉顧問はずっとユニホーム姿でアップしてくれていて、吉田社長も出てくれた。いかにもフロンターレらしい内容で、収穫はかなりあったのかなと」
吉原は笑顔で振り返る。井川も語る。
「最初は1000人を呼ぼうかと考えていましたが、観覧スペースの問題もあり、500人にしたら募集開始からすぐに定員に達してしまって、ありがたかったですね」
かつて応援してきたスターたちが久々にボールを追い、ピッチには笑顔が溢れる。サポーターにとっては貴重な場だったに違いない。会社運営において“人こそ財産”という言葉があるが、それはクラブにとっても同様だろう。スタッフを含め、川崎にはこれまで歴史を紡いできた“人”の力が多くある。それこそ井川も未来を見据える。
「FOB会の伸びしろはこれから引退してくる選手がわんさかいるところにもあると思うんです。それこそ板倉滉くんとか三笘(薫)くんとか、そういう人材がいるのもフロンターレの強みですよね」
川崎のOB会はまだ始まったばかり。それでも目指すのは、他のクラブでは見ないようなアイデア満載の形である。
(第2回に続く)
■FOB会情報
2024のJリーグの日にあたる2024年5月15日、川崎フロンターレが川崎市民・地域に愛され、親しまれ、誇りとなるクラブになるよう協力すること、川崎フロンターレを川崎市の文化として定着させ、川崎市民・川崎市を笑顔にし、川崎フロンターレと川崎市のさらなる発展に貢献すること、そして、川崎フロンターレの活動支援や、クラブを通じた社会貢献活動やホームタウン活動、チャリティ活動等に寄与することを目的とし、川崎フロンターレ選手OBによって「FOB会」(KAWASAKI Frontale OB会)として発足。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
「FOB会の伸びしろはこれから引退してくる選手がわんさかいるところにもあると思うんです。それこそ板倉滉くんとか三笘(薫)くんとか、そういう人材がいるのもフロンターレの強みですよね」
川崎のOB会はまだ始まったばかり。それでも目指すのは、他のクラブでは見ないようなアイデア満載の形である。
(第2回に続く)
■FOB会情報
2024のJリーグの日にあたる2024年5月15日、川崎フロンターレが川崎市民・地域に愛され、親しまれ、誇りとなるクラブになるよう協力すること、川崎フロンターレを川崎市の文化として定着させ、川崎市民・川崎市を笑顔にし、川崎フロンターレと川崎市のさらなる発展に貢献すること、そして、川崎フロンターレの活動支援や、クラブを通じた社会貢献活動やホームタウン活動、チャリティ活動等に寄与することを目的とし、川崎フロンターレ選手OBによって「FOB会」(KAWASAKI Frontale OB会)として発足。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)