「葛飾区は川崎とどこか似ている」
Jリーグの新シーズンが開幕した傍ら、言うなれば“J5”と呼べる関東リーグ1部に所属する南葛SCも3月9日にいよいよ2025年の初陣を迎えた(リーグ開幕は4月5日)。風間八宏監督の下で変革するクラブの現在地をお届けする。(全2回/2回)
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「キャプテン翼」の原作者である高橋陽一オーナー兼代表取締役社長と、メディア界でも活躍した岩本義弘GMがクラブの指針を定め、風間監督が独自の技術論でサッカーの質を高める。
その一方で昨年からプロモーション部部長として、事業面を預かるのが、黄金時代を築いた川崎で奇抜なアイデアを次々に実現させ、ピッチ外でも愛されるクラブを作り出した天野春果氏である。実際に関わってみて地域の可能性をどう感じているのか。
「葛飾区は川崎とどこか似ているものがあって、“濃い”んですよね。人と人との横のつながりがすごく強い。物理的に面積が小さいからという側面もあり、川崎市は156万人の政令指定都市で7区もあるのに対し、ここは1区、47万人。やっぱりぎゅっとしているイメージですよね。
でもコンパクトだからこそのやりやすさもあるし、現代社会では都心では義理・人情が薄れていると言われるけど、ここは人情に溢れている。僕もいろんな場所に顔を出させてもらっていますが、町会や子ども会、商店街の集まりなど、やっぱり横のつながりがしっかりしているんですよね。その証拠に町で様々なイベントをやっていますから。
その町が元気か元気じゃないかってお祭りに表われるんです。楽なほうに逃げないで、みんなで盛り上げられているかという部分。その点でもこの地域の人たちは自分たちの力で大きなお祭りも開催していますから。
だからポテンシャルはめちゃくちゃある。でも、これもよく言いますけど、ポテンシャルはあくまでポテンシャルで、それを活かせるか活かせないかはクラブ次第ですからね」
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「キャプテン翼」の原作者である高橋陽一オーナー兼代表取締役社長と、メディア界でも活躍した岩本義弘GMがクラブの指針を定め、風間監督が独自の技術論でサッカーの質を高める。
その一方で昨年からプロモーション部部長として、事業面を預かるのが、黄金時代を築いた川崎で奇抜なアイデアを次々に実現させ、ピッチ外でも愛されるクラブを作り出した天野春果氏である。実際に関わってみて地域の可能性をどう感じているのか。
「葛飾区は川崎とどこか似ているものがあって、“濃い”んですよね。人と人との横のつながりがすごく強い。物理的に面積が小さいからという側面もあり、川崎市は156万人の政令指定都市で7区もあるのに対し、ここは1区、47万人。やっぱりぎゅっとしているイメージですよね。
でもコンパクトだからこそのやりやすさもあるし、現代社会では都心では義理・人情が薄れていると言われるけど、ここは人情に溢れている。僕もいろんな場所に顔を出させてもらっていますが、町会や子ども会、商店街の集まりなど、やっぱり横のつながりがしっかりしているんですよね。その証拠に町で様々なイベントをやっていますから。
その町が元気か元気じゃないかってお祭りに表われるんです。楽なほうに逃げないで、みんなで盛り上げられているかという部分。その点でもこの地域の人たちは自分たちの力で大きなお祭りも開催していますから。
だからポテンシャルはめちゃくちゃある。でも、これもよく言いますけど、ポテンシャルはあくまでポテンシャルで、それを活かせるか活かせないかはクラブ次第ですからね」
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だからこそ、南葛発展のために、川崎で培ったノウハウを惜しみなく伝授する想いだ。クラブ運営に関してもやはり一家言ある。
「やっぱりクラブを大きくするには、強化と事業の2軸が絶対に必要。そこに絡んで育成も大切ですが、強化と事業が2本柱で、強化のほうは、これはもう(風間)八宏さんが中心になって動かしてくれています。面白いサッカーを表現し、成績も出してもらう。そこは僕らがどうにかできる領域ではない。
一方で事業は、勢い持って町に浸透し、愛されるクラブになっていくための仕掛けができるのは、クラブの人間のクオリティにかかっている。ここがプロにならないと、物事は進まない。
どんなに良い選手がいても、活かせる監督がいなきゃダメだし、個々の力だけじゃなくチームワークとしてやっていかなくちゃいけない。事業もまったく一緒で、スタッフがそれぞれの能力を高め、どう連動するか。ぶっちゃけ言えば、南葛はそこはまだ物足りないかなと感じていますね。
だからどれだけ個々の事業スタッフが意識高く行動できるか。現状に満足せず、自身をもっと高めなきゃいけない。そこは強化とまったく一緒ですよね」
それはこれまでの経験値から導き出した“方程式”にも則っている。
「中の事業がもうギスギスしたら、絶対上手くいかない。やっぱり事業がプロじゃないと大きくならないですよ。成績は、5年とか10年やっていると、監督や選手によっては躍進できるシーズンがある。でも事業ってそこまで大幅に人が変わらないから、意識が変わらないと停滞しっぱなし。だからこそ、事業もプロフェッショナルにならなければ、そりゃ右肩上がりでぐんぐんお客さんが増えないですよね」
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「やっぱりクラブを大きくするには、強化と事業の2軸が絶対に必要。そこに絡んで育成も大切ですが、強化と事業が2本柱で、強化のほうは、これはもう(風間)八宏さんが中心になって動かしてくれています。面白いサッカーを表現し、成績も出してもらう。そこは僕らがどうにかできる領域ではない。
一方で事業は、勢い持って町に浸透し、愛されるクラブになっていくための仕掛けができるのは、クラブの人間のクオリティにかかっている。ここがプロにならないと、物事は進まない。
どんなに良い選手がいても、活かせる監督がいなきゃダメだし、個々の力だけじゃなくチームワークとしてやっていかなくちゃいけない。事業もまったく一緒で、スタッフがそれぞれの能力を高め、どう連動するか。ぶっちゃけ言えば、南葛はそこはまだ物足りないかなと感じていますね。
だからどれだけ個々の事業スタッフが意識高く行動できるか。現状に満足せず、自身をもっと高めなきゃいけない。そこは強化とまったく一緒ですよね」
それはこれまでの経験値から導き出した“方程式”にも則っている。
「中の事業がもうギスギスしたら、絶対上手くいかない。やっぱり事業がプロじゃないと大きくならないですよ。成績は、5年とか10年やっていると、監督や選手によっては躍進できるシーズンがある。でも事業ってそこまで大幅に人が変わらないから、意識が変わらないと停滞しっぱなし。だからこそ、事業もプロフェッショナルにならなければ、そりゃ右肩上がりでぐんぐんお客さんが増えないですよね」
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