• トップ
  • ニュース一覧
  • 【EURO】「攻撃の切り札」の起用に慎重なイタリア。ただ、インシーニェとエル・シャーラウィ抜きでスペインを崩せるのか?

【EURO】「攻撃の切り札」の起用に慎重なイタリア。ただ、インシーニェとエル・シャーラウィ抜きでスペインを崩せるのか?

カテゴリ:国際大会

白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)

2016年06月24日

守備のマイナス分を考えても、その打開力は捨てがたい。

左ウイングバックのレギュラークラスと見られていたエル・シャーラウィだが、ここまではアイスランド戦で82分からプレーしたのみ。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 そのアイルランド戦で74分に送り出されたインシーニェはポスト直撃のミドルや華麗なドリブル突破、82分から出場のエル・シャーラウィもワンツーから惜しいミドルシュートを放つなど、相手が前掛りになり疲労もある時間帯だったとはいえ、少ない出場時間でそれぞれの持ち味を垣間見せた。もっとプレータイムが与えられてもよかったはずだ。
 
 実際、アイルランド戦では違いを作ったファンタジスタに対して「インシーニェ・コール」が巻き起こり、エル・シャーラウィも登場時に大きな声援を浴びた。イタリア国民も2人に期待を寄せている。
 
 言うまでもなくカルチョには「まず守備ありき」の不文律があり、前記した通り現アッズーリのタレント力を考えれば慎重な戦い方を選ぶのは仕方がない。

 インシーニェは90分間を通じてチェイシングができるエデル、エル・シャーラウィは本来SBのマッテオ・ダルミアンやマッティア・デ・シリオにディフェンス力で見劣りし、それぞれを2トップの一角と左ウイングバックに据えれば、少なからず守備力は低下する。だからこそコンテは、ここまで2人の起用に慎重なのだろう。
 
 しかし、スペイン戦はペッレ、エデル、ザザ、インモービレだけでゴールを奪えるのか。グループステージ最終節のクロアチア戦で2失点するなど今大会はやや安定感を欠くとはいえ、相手はダビド・デ・ヘア、セルヒオ・ラモス、ジェラール・ピケとワールドクラスの守備者を擁している。守備のマイナス分を考えても、インシーニェとエル・シャーラウィの打開力は捨てがたい。
 
「インシーニェとエル・シャーラウィを含めて、それぞれの選手には長所と短所がある。それをチーム全体で活かし、補いたい」
 
 アイスランド戦後にそう語ったコンテ監督は、2人の扱いを含めて攻守のバランスという天秤で揺れているはずだ。スペイン戦の用兵に注目したい。
 
現地取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)
 
 
【関連記事】
【EURO2016】独自セレクト!! グループステージのBEST11
【イタリア 0-1 アイルランド|採点&寸評】MOMはブレイディ! 初の16強を手繰り寄せる千金弾!
【EURO2016】欧州サッカーの祭典を彩る“美しすぎる”サポーターたちを一挙に紹介!
イブラヒモビッチも封殺! イタリアの“完璧な”ディフェンス
【EURO2016】決勝トーナメント1回戦の対戦カード決定! 最注目は強豪国が揃った“死の山”だ!
【UEFA EURO 2016】全51試合を連日生中継! WOWOW放送スケジュールはこちら!!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ