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【EURO】「攻撃の切り札」の起用に慎重なイタリア。ただ、インシーニェとエル・シャーラウィ抜きでスペインを崩せるのか?

カテゴリ:国際大会

白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)

2016年06月24日

コンテ監督はテスト色の強かったアイルランド戦すら2人をベンチに…。

現アッズーリでは唯一の純正ファンタジスタであるインシーニェ。アイルランド戦では途中出場ながら違いを作った。(C)Getty Images

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 EURO2016のイタリアは、完全に“守備のチーム”だ。中盤のキーマンだったクラウディオ・マルキージオとマルコ・ヴェッラッティを怪我で招集できず、衰えが否めない37歳のアンドレア・ピルロも見限った中盤は、ポゼッションで試合の主導権を握るだけのクオリティーがない。前線もハマった時の破壊力はあるが、調子の波と規律が不安のマリオ・バロテッリやドメニコ・ベラルディなどを切り捨てた。
 
 必然的に全体の重心を下げてディフェンスを固め、オフェンスは個の不足をパターン化された連携で補うスタイルに舵を切らざるをえなくなったアッズーリだが、6月13日のベルギー戦は攻守が噛み合って2-0、6月17日のスウェーデンは少なくとも守備は引き続き完璧で1-0とモノにし、1試合を残して早々とグループEの1位を確定させた。
 
 迎えた6月22日のアイルランド戦は、イタリアにとってはいわば消化試合で、前日にベスト16でまさかのスペインと対戦することが決定したため、アントニオ・コンテ監督は主力8人を温存。しかし、完全に集中力と闘争心を欠いた影響で凡ミスを連発して攻守ともにチグハグな低調な戦いに終始し、85分には今大会初失点。0-1で敗れた。
 
 当然、6月27日のスペイン戦に向けて不安の声も聞こえてくるが、守備はアイルランド戦で休養を取ったGKジャンルイジ・ブッフォンとCBジョルジョ・キエッリーニを含めた“ユベントス・カルテット”が復活すれば、大きな心配はいらない。大会史上初の2試合連続・被枠内シュートゼロを達成したベルギー戦とスウェーデン戦で、その強度は証明済みだ。
 
 問題は攻撃だろう。2トップはベルギー戦&スウェーデン戦のグラツィアーノ・ペッレとエデル、アイルランド戦のシモーネ・ザザとチーロ・インモービレの間に、タイプの多少の違いこそあれ、クオリティーという意味での大きな差はない。いずれも個の打開力は平均以下で、連携で自由が利くスペースを作るか相手のミスを突く以外にゴールは期待できない。
 
 小さくない疑問が残るのが、コンテ監督のロレンツォ・インシーニェとステファン・エル・シャーラウィの扱い。前者のファンタジアとテクニック、後者のスピードと決定力は折り紙付きで、指揮官は2人を“攻撃の切り札”として招集したはずだ。にもかかわらず、最初の2試合はいずれも出番なしで、テスト色の強かったアイルランド戦もスタメン落ちした。
 
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