「日本人は世界でも特に優れた『できる国の人たち』」
野球界のスーパースターの名前が出てきたので、こんな質問もしてみた。
「日本サッカー界に大谷翔平は出てくる?」
つまり、大谷級の活躍をする日本人サッカー選手は現われるのか?ということだ。李氏は「出てくるんじゃないですかね。日本はすごいですよ」と答えたうえで、次のように理由を説明した。
「スペックがあってもできる選手とできない選手、できる国の人たちとできない国の人たちがいて、日本人は世界でも特に優れた『できる国の人たち』だと思います。スペック、つまりハード面があれば、ソフト面はもうある程度教育できるし、植え付けられるので、僕は出てくると思いますね。
アジア人でも松山(英樹)君だったり、錦織(圭)君だったり、大谷君だったり、みんな世界のトップ、トップ・オブ・トップじゃないですか。そういう選手が出るのは、ソフト面がしっかりしているからです」
具体的な数字で言うと、何を達成すれば、メジャーリーグでホームラン王に輝いた大谷に肩を並べる存在になれるのか。
「例えば、プレミアリーグ得点王じゃないですか。以前にソン・フンミンがなりましたね」
韓国代表の絶対エース、ソン・フンミンは2021-22シーズンにプレミアリーグで23ゴールを挙げ、アジア人初の得点王になった。ある種、頂点に立ったと言える瞬間だ。
【画像】編集部が厳選!ゲームを彩るJクラブ”美女チアリーダー”を一挙紹介!
「日本サッカー界に大谷翔平は出てくる?」
つまり、大谷級の活躍をする日本人サッカー選手は現われるのか?ということだ。李氏は「出てくるんじゃないですかね。日本はすごいですよ」と答えたうえで、次のように理由を説明した。
「スペックがあってもできる選手とできない選手、できる国の人たちとできない国の人たちがいて、日本人は世界でも特に優れた『できる国の人たち』だと思います。スペック、つまりハード面があれば、ソフト面はもうある程度教育できるし、植え付けられるので、僕は出てくると思いますね。
アジア人でも松山(英樹)君だったり、錦織(圭)君だったり、大谷君だったり、みんな世界のトップ、トップ・オブ・トップじゃないですか。そういう選手が出るのは、ソフト面がしっかりしているからです」
具体的な数字で言うと、何を達成すれば、メジャーリーグでホームラン王に輝いた大谷に肩を並べる存在になれるのか。
「例えば、プレミアリーグ得点王じゃないですか。以前にソン・フンミンがなりましたね」
韓国代表の絶対エース、ソン・フンミンは2021-22シーズンにプレミアリーグで23ゴールを挙げ、アジア人初の得点王になった。ある種、頂点に立ったと言える瞬間だ。
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世界中のストライカーがその称号を求めて最高峰のリーグに飛び込んでおり、李氏もまた夢を追いかけた1人だ。アジアカップ決勝でスーパーボレーを炸裂させた1年後、2012年1月にサウサンプトンに加入した。
「点を取らなきゃフォワードは生き残れないので、ボレーシュートで点を取った時も嬉しいよりも、『次また日本代表選ばれる』ってほっとしてたんですよ。次も選ばれて選ばれて選ばれて、最終的にサウサンプトンまで行った経緯があるんですけど、この時も何を考えていたかというと、まず1番はプレミアリーグに行って、試合に出て、そこで得点王争いをすれば、日本代表がワールドカップで優勝する時のストライカーになれると思っていました。
その逆算から考えた時に、やっぱ1人でボールを持っていくのは無理だと。すごいディフェンダーがいるじゃないですか。そうなった時にしなきゃいけないのは、周りの選手たちのレバレッジを使うことです。そうすることによって自分が輝いて、自分も点を取れる。
具体的に言うと、僕が出ることによって、香川真司、岡崎慎司、本田圭佑、トップ下の選手たちがいつもよりも1.2倍、1.5倍良いプレーができる。そのために自分が何をしなきゃいけないかって言ったら、オフ・ザ・ボールの動きで相手のディフェンスラインを下げて、彼らにスペースを空ける。
あとはポストプレーで、彼らがしっかり前向きにボールが持てるのを意識していましたね。やっぱり目標からの逆算をずっと考えていて。アジアカップの時も一緒ですね。レバレッジをどう使えばいいのか。香川、本田、岡崎のレバレッジをどう使えばいいのかを考えながら、そういったフォワードになりたいと思っていました」
人のためが自分のため――。李氏は常に成功までの道のりを逆算し、確固たる信念を貫き通している。
取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
【バイタルエリアの仕事人/李忠成・前編】「僕は何人?」韓国代表での出来事。感情から感動が消えた2年間も回想「俺、何やってんだ」
【バイタルエリアの仕事人/李忠成・後編】“一般客”から誰もが知るヒーローに。だが、プレミアで1番苦労した選手にも。「本物」とは何か
「点を取らなきゃフォワードは生き残れないので、ボレーシュートで点を取った時も嬉しいよりも、『次また日本代表選ばれる』ってほっとしてたんですよ。次も選ばれて選ばれて選ばれて、最終的にサウサンプトンまで行った経緯があるんですけど、この時も何を考えていたかというと、まず1番はプレミアリーグに行って、試合に出て、そこで得点王争いをすれば、日本代表がワールドカップで優勝する時のストライカーになれると思っていました。
その逆算から考えた時に、やっぱ1人でボールを持っていくのは無理だと。すごいディフェンダーがいるじゃないですか。そうなった時にしなきゃいけないのは、周りの選手たちのレバレッジを使うことです。そうすることによって自分が輝いて、自分も点を取れる。
具体的に言うと、僕が出ることによって、香川真司、岡崎慎司、本田圭佑、トップ下の選手たちがいつもよりも1.2倍、1.5倍良いプレーができる。そのために自分が何をしなきゃいけないかって言ったら、オフ・ザ・ボールの動きで相手のディフェンスラインを下げて、彼らにスペースを空ける。
あとはポストプレーで、彼らがしっかり前向きにボールが持てるのを意識していましたね。やっぱり目標からの逆算をずっと考えていて。アジアカップの時も一緒ですね。レバレッジをどう使えばいいのか。香川、本田、岡崎のレバレッジをどう使えばいいのかを考えながら、そういったフォワードになりたいと思っていました」
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