失敗→ご飯を食べて寝る→また失敗を繰り返していたんじゃ意味がない
攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第48回は、元日本代表の李忠成氏だ。
努力を重ねていれば、人生で何度かチャンスが訪れる。真価が問われるのは、それをモノにできるかだ。サッカー選手として数々の成功を収めると同時に、耐え難い挫折を味わった39歳に話を訊いた。
その時々のターニングポイントに着目し、20年のプロサッカー選手としてのキャリアを振り返ってもらったなか、李氏がまず触れたのは、横河電機(現・横河武蔵野FC)ジュニアユース時代の出来事だ。
――◆――◆――
今回のテーマがバイタルエリアということで、「バイタルエリアって何なんだろう」って思った時に、シュートするエリア、しなきゃいけないエリアかなと。僕の中ではバイタルエリアって真髄だと思うんですね。その真髄を築けたのが横河電機です。
小学校5年生の時に6年生のセレクションを受けて、6年生の時に横河電機のジュニアユースのチームに入りました。ちょっと異例な、昔はステップアップがなかったじゃないですか。今でこそ久保建英が中学生なのに高校生の部に入ったりしていますけど、それより前の時代なので、それを受け入れてくれた横河電機に感謝しています。自分の中の真髄が築けたのは、小学校6年生の時に中学校3年生と同じ練習をしたからです。
今まで20年間プロサッカー選手として、色んな国の代表や、プレミアリーグのチェルシーなど色んなクラブと対戦しましたが、僕が小6の時に戦った中3がどのプレーヤーよりも強かったし、速かったです。何も敵いませんでした。そんな彼らにどうすれば自分のプレーが通用するのかをすごく必死に考えていたのが、僕のバイタルエリアです。
努力を重ねていれば、人生で何度かチャンスが訪れる。真価が問われるのは、それをモノにできるかだ。サッカー選手として数々の成功を収めると同時に、耐え難い挫折を味わった39歳に話を訊いた。
その時々のターニングポイントに着目し、20年のプロサッカー選手としてのキャリアを振り返ってもらったなか、李氏がまず触れたのは、横河電機(現・横河武蔵野FC)ジュニアユース時代の出来事だ。
――◆――◆――
今回のテーマがバイタルエリアということで、「バイタルエリアって何なんだろう」って思った時に、シュートするエリア、しなきゃいけないエリアかなと。僕の中ではバイタルエリアって真髄だと思うんですね。その真髄を築けたのが横河電機です。
小学校5年生の時に6年生のセレクションを受けて、6年生の時に横河電機のジュニアユースのチームに入りました。ちょっと異例な、昔はステップアップがなかったじゃないですか。今でこそ久保建英が中学生なのに高校生の部に入ったりしていますけど、それより前の時代なので、それを受け入れてくれた横河電機に感謝しています。自分の中の真髄が築けたのは、小学校6年生の時に中学校3年生と同じ練習をしたからです。
今まで20年間プロサッカー選手として、色んな国の代表や、プレミアリーグのチェルシーなど色んなクラブと対戦しましたが、僕が小6の時に戦った中3がどのプレーヤーよりも強かったし、速かったです。何も敵いませんでした。そんな彼らにどうすれば自分のプレーが通用するのかをすごく必死に考えていたのが、僕のバイタルエリアです。
今でこそ「バイタルエリアってどこ?」ってなった時に、ペナルティリアの中や、ディフェンスの裏のライン、コーナーフラッグ、ペナルティエリアの周りをみんな指すんですけど、バイタルエリアってストライカーそれぞれで違うと思うんですよ。
自分のシュートディスタンスが長ければ長いほど変わってくるし、ワンタッチゴーラーだったらもっとゴールエリアに近いエリアが彼らのバイタルエリア。僕は自分がゴールを取れるエリアのことをバイタルエリアと定義しています。
自分の必殺技を出せるエリアがバイタルエリアで良いと思いますよ。例えば、中村敬斗はカットインシュートが上手いから、デル・ピエロみたいに左斜め45度が彼のバイタルエリアだし、浦和レッズの前田直輝でいえば、右から入っていって、直線じゃなくて斜めのドリブルで、左にも右にも行けるのが彼のバイタルエリアだと思う。
僕の場合はワンタッチゴールが多くて、左利きだから、左足の角度が上手く保てるところがバイタルエリア。ペナルティエリアの中ですよね。
なので、僕が今、横川電機時代の話で言ったのは「自分の思考」です。子どもたちにはよく、「まず技術じゃなくて考えることを大切にして」「常に考えていなきゃ。なんで負けたのかを追求しなければ上手くならない」と伝えています。
失敗→ご飯を食べて寝る→また失敗を繰り返していたんじゃ意味がない。失敗した時に「なぜ」を考えてから再び挑戦する。ビジネス界で言われるPDCAを回していかなきゃ成長しないというのは、横川電機の時に作れた自分の中の思考のバイタルエリアだと思います。
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
自分のシュートディスタンスが長ければ長いほど変わってくるし、ワンタッチゴーラーだったらもっとゴールエリアに近いエリアが彼らのバイタルエリア。僕は自分がゴールを取れるエリアのことをバイタルエリアと定義しています。
自分の必殺技を出せるエリアがバイタルエリアで良いと思いますよ。例えば、中村敬斗はカットインシュートが上手いから、デル・ピエロみたいに左斜め45度が彼のバイタルエリアだし、浦和レッズの前田直輝でいえば、右から入っていって、直線じゃなくて斜めのドリブルで、左にも右にも行けるのが彼のバイタルエリアだと思う。
僕の場合はワンタッチゴールが多くて、左利きだから、左足の角度が上手く保てるところがバイタルエリア。ペナルティエリアの中ですよね。
なので、僕が今、横川電機時代の話で言ったのは「自分の思考」です。子どもたちにはよく、「まず技術じゃなくて考えることを大切にして」「常に考えていなきゃ。なんで負けたのかを追求しなければ上手くならない」と伝えています。
失敗→ご飯を食べて寝る→また失敗を繰り返していたんじゃ意味がない。失敗した時に「なぜ」を考えてから再び挑戦する。ビジネス界で言われるPDCAを回していかなきゃ成長しないというのは、横川電機の時に作れた自分の中の思考のバイタルエリアだと思います。
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
Facebookでコメント
-
【4月27日(日)開催】サッカー界のレジェンド、釜本邦茂氏監修によるサッカー教室が鹿児島で開催。参加してくれる小学生を募集中!締切りは4月13日(日)まで
-
WOWOWが無料配信! 薮宏太、槙野智章、林陵平、ウエストランド井口浩之が共演する“欧州サッカー愛全開”の特別番組『チャンピオンズリーグダイジェスト!特別編~CL準々決勝直前プレビューSHOW~』
-
ザ・ダグアウト、メッシ選手と独占サイン会を実施 "世界限定22枚" 公認の直筆サイン入りグラフィックアートを販売開始!!
-
【公式SNS】取材現場から直ポスト。ツイッターに『サカダイ中の人』アカウント新設! インスタでは未公開写真もアップしています