「マンチェスター・U史上最悪のチーム」衝撃発言の全貌。低パフォーマンス、情報漏洩、メディア圧力が襲いかかるアモリム監督は難局を乗り越えられるか
カテゴリ:メガクラブ
2025年01月26日
スポルティングは「快速」、今のマンUは「各駅」
実際、ブライトン戦は完敗だった。開始早々、ディフェンスラインの背後に飛び出した三笘薫を抑えられず先制点を献上。PKで1点を返したものの、後半に日本代表MFにゴールを許し、さらに途中出場のジョルジニオ・ルターに追加点を与えて1-3で敗れた。
内容も酷かった。目についたのは、チームの連係不足。エリク・テン・ハーフ前政権で用いた4-2-3-1から脱却し、アモリム監督は自身のトレードマークである3-4-2-1を一貫して採用している。ポルトガル人指揮官は、人もボールもよく動くサッカーを実践したいはずだが、ピッチ上の選手たちはまだまだ感覚的にプレーできておらず、“この時はどうすればいいのか...”という心の声が聞こえてきそうなほど、一つひとつのプレーに時間がかかっていた。頭ではなんとなく分かっていても、身体がすぐに動かない。そんな感じだ。
実際、組織的なパス回しはほとんど見られず、パスワークは選手の足もと、足もとばかり。アモリム監督がスポルティング・リスボンで見せていたパスワークを「快速電車」と表現するなら、今のマンチェスター・Uは間違いなく「各駅停車」並みの遅さだ。守備時に5バックに変形するDF陣のラインコントロールもチグハグさが見られ、連係向上にはまだまだ時間がかかりそうだった。
オールド・トラフォードのサポーターたちも、すっかり諦めムードだった。奇しくも、60~70年代に活躍したレジェンドストライカーのデニス・ロー氏が2日前に亡くなり、試合前には厳かな雰囲気のなか、セレモニーが行なわれた。
式典には、クラブの黄金時代を築いたアレックス・ファーガソン氏も出席。式典後、オールド・トラフォードのボルテージは上がったが、試合が始まると、三笘がアシストした先制点で高揚感は瞬く間に消えた。
内容も酷かった。目についたのは、チームの連係不足。エリク・テン・ハーフ前政権で用いた4-2-3-1から脱却し、アモリム監督は自身のトレードマークである3-4-2-1を一貫して採用している。ポルトガル人指揮官は、人もボールもよく動くサッカーを実践したいはずだが、ピッチ上の選手たちはまだまだ感覚的にプレーできておらず、“この時はどうすればいいのか...”という心の声が聞こえてきそうなほど、一つひとつのプレーに時間がかかっていた。頭ではなんとなく分かっていても、身体がすぐに動かない。そんな感じだ。
実際、組織的なパス回しはほとんど見られず、パスワークは選手の足もと、足もとばかり。アモリム監督がスポルティング・リスボンで見せていたパスワークを「快速電車」と表現するなら、今のマンチェスター・Uは間違いなく「各駅停車」並みの遅さだ。守備時に5バックに変形するDF陣のラインコントロールもチグハグさが見られ、連係向上にはまだまだ時間がかかりそうだった。
オールド・トラフォードのサポーターたちも、すっかり諦めムードだった。奇しくも、60~70年代に活躍したレジェンドストライカーのデニス・ロー氏が2日前に亡くなり、試合前には厳かな雰囲気のなか、セレモニーが行なわれた。
式典には、クラブの黄金時代を築いたアレックス・ファーガソン氏も出席。式典後、オールド・トラフォードのボルテージは上がったが、試合が始まると、三笘がアシストした先制点で高揚感は瞬く間に消えた。
後半に3つ目の失点を許すと、サポーターはすっかり意気消沈。続々と席を立ち、後半終盤にはかなり空席が目立つようになった。取材席の隣に座っていた男性サポーターも、落胆を隠せなかったひとり。85分頃から首を左右に振っては天を仰ぐ仕草を繰り返し、試合が終わる前にスタジアムから出ていってしまった。
ファーガソン監督の在籍時に香川真司の取材で“夢の劇場”に通い続けた筆者には、この光景は少しばかり衝撃的だった。このシーズン、ユナイテッドはリーグ優勝。ファーガソン時代は、御大が劣勢時に審判にプレッシャーをかけ、アディショナルタイムを引き伸ばしていたとされる「ファギータイム」なるものが存在した。
ファンも決して諦めることなく最後までサポートし続けたものだが、早々と帰宅する彼らの姿を目の当たりにし、下位に低迷するマンチェスター・Uの深刻さを肌で感じられた。
スポーツメディア『アスレティック』によると、ブライトン戦後、アモリム監督はロッカールームで選手たちに激怒したという。関係者の話として、大型モニターを破壊するほど怒りを爆発させた後、ポルトガル人指揮官は記者たちの待つ会見に出席。そして、冒頭の発言につながった。
ファーガソン監督の在籍時に香川真司の取材で“夢の劇場”に通い続けた筆者には、この光景は少しばかり衝撃的だった。このシーズン、ユナイテッドはリーグ優勝。ファーガソン時代は、御大が劣勢時に審判にプレッシャーをかけ、アディショナルタイムを引き伸ばしていたとされる「ファギータイム」なるものが存在した。
ファンも決して諦めることなく最後までサポートし続けたものだが、早々と帰宅する彼らの姿を目の当たりにし、下位に低迷するマンチェスター・Uの深刻さを肌で感じられた。
スポーツメディア『アスレティック』によると、ブライトン戦後、アモリム監督はロッカールームで選手たちに激怒したという。関係者の話として、大型モニターを破壊するほど怒りを爆発させた後、ポルトガル人指揮官は記者たちの待つ会見に出席。そして、冒頭の発言につながった。