歴代４位
2014年ワールドカップ
（戦績：優勝）

主要メンバー
GK：ノイアー
DF：ラーム、ボアテング、フンメルス、メルテザッカー、ヘーベデス
MF：シュバインシュタイガー、ケディラ、クロース、Ｔ・ミュラー、エジル、ゲッツェ
FW：クローゼ

　自慢のセクションは中盤だ。トップ下の最高峰に君臨するエジルを筆頭に、メガクラブで主軸を担うＴ・ミュラーやクロースがレギュラーを務め、ゲッツェですら控えに回らざるを得ないほどの充実度を誇った。層に不安を抱えていたとはいえ、ドイツ歴代最多スコアラーのクローゼを擁するFW、ラームやノイアーといったワールドクラスが君臨するDFの質は十二分だった。

歴代３位
1990年ワールドカップ
（戦績：優勝）

主要メンバー
GK：イルクナー
DF：ベルトルト、アウゲンターラー、ブレーメ、コーラー
MF：ロイター、ブッフバルト、マテウス、リトバルスキ、ヘスラー、バイン、メラー
FW：クリンスマン、フェラー、リードレ

　A代表通算47得点（ドイツ史上４位タイ）を叩き出したクリンスマンとフェラーが組んだ２トップも、同国史上最多キャップ（150）を刻んだ闘将マテウスや決勝でマラドーナを完封したブッフバルトを擁した中盤も、歴代屈指のクオリティー。フィジカルの強さや豊富な運動量が際立ったチームで、ドイツらしい強靭なメンタリティーを見せつけた。16年ぶりに世界王者へと返り咲く。

歴代２位
1974年ワールドカップ
（戦績：優勝）

主要メンバー
GK：マイヤー
DF：ベッケンバウアー、フォクツ、ブライトナー、シュバルツェンベック
MF：U・ヘーネス、ボンホフ、オベラート、ネッツァー
FW：G・ミュラー、ヘルツェンバイン、グラボウスキ

　72年の欧州選手権は怪我で欠場しがちだったフォクツが、レギュラーに復帰。決勝ではオランダのクライフを封じ込め、20年ぶり２回目の世界制覇を手繰り寄せる原動力となった。その決勝で同点となるPKを決めたブライトナーも忘れ難い名手。DF離れした自慢の攻撃力が猛威を振るった。中盤はオベラートが特筆に値。天与の左足を武器に、幾度となくビッグチャンスを演出した。

歴代１位
1972年EURO
（戦績：優勝）

主要メンバー
GK：マイヤー
DF: ベッケンバウアー、ヘットゲス、ブライトナー、シュバルツェンベック、フォクツ
MF：U・ヘーネス、ネッツァー、H・ヴィンマー、ボンボフ
FW：G・ミュラー、ハインケス、G・クレマース、Ｕ・ヘーネス

　自在にポジションチェンジするネッツァーとベッケンバウアーが、卓越したテクニックや精緻なパスで決定機を演出。フィニッシャーは常人離れした決定力を誇るG・ミュラーとハインケスが担った。つねに主導権を握り、勝負強さも兼備した伝説の集団は、ウェンブリーでの準決勝でイングランドを破った際に、他国の識者から「21世紀のチーム」と激賞されるほど世界を魅了した。

※ワールドサッカーダイジェスト2014.02.20号より加筆・修正