阿部、興梠、そして…。失意の駒井がオフを活用して、浦和のゴールパターンを徹底研究

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年06月02日

「大事な6月5連戦に向けて、もう一度引き締める」

TV番組で紹介されているのを見て、原口のゴールパターンを動画でチェック。同じドリブラータイプとあって参考になったそうだ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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「少しずつ出場時間が伸びていて、ソウル戦のホームとアウェーの2試合ではそれなりに長くチャンスを与えてもらえました。そのなかで、延長戦後半の大事な場面でひとつアシストを記録できた。まだまだ物足りないところがあるけど、ドリブルもできて、オフ・ザ・ボールの動きも出せるようになってきている。そういった点をこの2日間のオフでは、整理できました」
 
 数字では表われないオフ・ザ・ボールの動きの質や貢献度……、おそらく誰よりも気付いているのが、ペトロヴィッチ監督だ。はっきりとは評価されにくい、目には見えにくいところでのプレー精度が上がっている。だからこそ、駒井の出場時間は伸びているのだ。
 
 それでも先発の選手がいてこそ、駒井のような途中出場の選手が生きているという現状も認識している。
 
「交代するまでの選手が頑張っているから、自分が生きている。でも、鳥栖戦では(展開を)変えられなかったし、もっと変えていかなければいけない。そういった点に、まだ自分の甘さがあります」
 
 アウェーのFCソウル戦は120分間では2-3の敗戦、鳥栖戦では0-0のドロー。この2試合、チームとして結果を残せていないところに歯痒さを感じている。
 
「なにかチームのために残さないといけない。(ファーストステージ優勝の)タイトルをまず獲りたいし、順位的にも良い位置につけている。ちょうど月も替わり、大事な6月5連戦が控えている。そこに向けて、もう一度改めて引き締めていきたいです」
 
 そう駒井が6月の反攻を誓った――。彼は「切り替えた」という多義を伴うある意味便利な言葉を、一度も使わなかった。
 
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 

FCソウル戦でのPK失敗による“ダメージ”はまだ少なからず残っている。一方、オフを通じて、自身の状況を客観的に見つめる機会にもなったと言う。写真:ゲッティ・イメージズ

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5月26日発売号のサッカーダイジェストは、オーバーエイジ特集。果たして、リオ五輪のオーバーエイジ候補は誰なのか? 本命、対抗、大穴で予想してみました。またU-23日本代表企画では「残り15枠を巡るサバイバル」に迫り、6月復帰予定の室屋選手(FC東京)にインタビュー取材。クラブダイジェストでは、J2で好調の札幌を取り上げています。

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