3年前は0-2で完封負け。キリン杯で対戦するブルガリアはこんなチームだった

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2016年06月02日

日本代表が垣間見せたのは、精神的な弱さだった。

ブルガリアの要所を抑えた守備に苦戦。香川も「あと1本のところで精度を欠いた」と反省していた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 今回の招集メンバーを発表する際に指揮官がキーワードに挙げた「インテンシティ」――「限られた時間とスペースのなかでのスピーディかつ力強いプレー」をほとんど実践できず、要所を抑えたブルガリアのディフェンスに苦戦。清武弘嗣、香川真司、乾貴士の元セレッソトリオが2列目に並んだ時間帯には流れるようなパス回しからゴールに迫る場面もあったが、相手の守備網を引きちぎるほどの迫力や怖さはなかった。最終局面で幅と奥行の両方をもたらす本田と岡崎の存在価値を、皮肉な形で証明してしまったと言える。
 
 90分間を通して迫力や怖さを欠いた一因は、決め手を欠いたFWふたりにもあるだろう。前田遼一もハーフナー・マイクも枠内シュートはゼロ。76分と90+1分にいずれもエリア内からヘディングシュートを放ったハーフナーだが、DFにきっちり身体を当てられていた。太い柱が見あたらないCFは、このままならアキレス腱になりかねない。
 
 守備面では、やはりセットプレーからの2失点が気がかりだ。カナダとの親善試合(3月22日)、敵地でのヨルダン戦(3月26日)に続きリスタートからあっさりやられている体たらくについては、吉田麻也も「腑に落ちない」とコメント。1失点目は川島永嗣のパンチングミス、ふたつ目は長谷部誠のオウンゴールだから崩されたわけではないと、そんな見方もできなくはないが、内田篤人は「それ以前にファウルの取られ方がもったいない」と指摘する。
 
 敗戦を受けて長友は「負けている状況で後ろにボールを下げていては、世界と戦えない。このままならコンフェデでも全敗する」と警鐘を鳴らす。失態を演じたブルガリア戦で日本代表が垣間見せたのは、精神的な弱さだ。「本当に強いチームならここで負けない。本番前の練習試合でも大学生との試合でも」。内田のその言葉は的を射ている。
 
【日本代表・採点】
GK

1 川島永嗣 5
DF
15 今野泰幸 6
16 栗原勇蔵 5.5
22 吉田麻也 5.5
MF
3 駒野友一 6
6 内田篤人 5
7 遠藤保仁 5.5
17 長谷部誠 5
FW
10 香川真司 6
18 前田遼一 5
19 乾 貴士 6

SUB
DF

5 長友佑都 5.5
21 酒井宏樹 5.5
MF
8 清武弘嗣 6
14 中村憲剛 5.5
13 細貝 萌 ―
FW
11 ハーフナー・マイク 5.5
監督
アルベルト・ザッケローニ 5.5
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
【関連記事】
3年前のブルガリア戦でも共演。当時、香川と清武が担ったポジションは?
【日本代表】注目の小林祐希は24番! キリンカップに挑む日本代表の背番号が発表
ふたりの日本代表戦士を知る松井大輔が証言。「(小林)祐希は(本田)圭佑っぽいところがある」
キリンカップに挑む日本代表25人のポジション別序列は? CFは岡崎も絶対ではない!?
【日本代表】本田が初招集の小林祐に言及。「自分の発言したことを実現してほしい」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ