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【指揮官コラム】カターレ富山監督 三浦泰年の『情熱地泰』|ある寿司職人から聞いた「新人時代」の話

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年05月30日

大将の言葉に胸を打たれ、「明日もまた富山のために」と強く思う。

5月29日のアウェーでの11節・盛岡戦はドロー。シーズンは中盤戦に突入しようとしている。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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 サッカーにおける「若手の起用」という何気ない話から出てきた大将の経験談。サッカーで言えば、新人選手をどのタイミングでデビューさせるか。大きな失敗は避けたい。勝利も考える中で選手の成長も視野に入れなければならない。
 
 幼児期によく言われたことのひとつに、「ボールと友だちになれ!」があった。ボールと足が吸い付いていなければダメだと、ドリブル、リフティング、トラップのトレーニングを子どもの頃から繰り返しやった。
 
 まさしく、寿司屋の大将が話してくれた「シャリの話」と同じだ。
 
 僕の仕事はプロサッカーチームの監督である。富山に住み、毎日をそのチームのために時間を費やす。サッカー以外、他に必要なものは僕にはない。
 
 そんななかで、「富山は住みやすいですか? 慣れましたか?」と聞かれる。僕にとって住みやすさとは、サッカーの仕事がどんな調子なのかで決まる。つまり、「試合の結果」だ。
 
 これで決定的に住みやすさが決まるのであろう。どんなに良い自然や景色があり、良い家に住めたとしても、美味しいご飯が食べられたとしても、仕事がどうであるかが大事になってくる。
 
 それは富山の人たちの期待、希望を背負って生活しているのであるから当然なことであろう。
 
 そんな時間のなかで、素晴らしい話がお寿司屋さんで聞けた。こうした出来事は、試合の勝敗とはまた別に、僕自身に住みやすさを感じさせてくれる。
 
 カウンターでたまたま隣に居合わせた人が声を掛けてくれた。高校時代、サッカーで全国大会に出た経験があるらしく遠慮しながら「応援しています」と言い、そして「今年のカターレのサッカー好きです」「面白いです」と言ってくれた。
 
 お寿司屋さんでの大将の言葉、隣のお客さんの言葉に勇気をもらい、明日、また富山のために一歩一歩前進したいと強く感じた。
 
2016年5月27日
三浦泰年
 
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