新たな“ネルシーニョチルドレン”の誕生。神戸・小林成豪に漂う飛躍の予感

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2016年05月30日

テクニックと高い戦術眼を備えるプレーぶりに期待は増す。

チームとしては勝点は得たものの、またも勝利を掴めなかった。小林らの活躍で、今後勢いに乗れるか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 神戸の下部組織出身の小林は関西学院大を経て、今季再び愛着のあるクラブへ舞い戻った。昨季は特別指定選手として、チームに帯同したとはいえ、今季は開幕戦でデビューを飾ると、ここまでリーグ戦8試合に出場し、5月18日のナビスコカップ・甲府戦ではプロ初ゴールをマーク。すでに大きな戦力となっており、チームの将来を担う存在と言っても過言ではない。
 
 いち早くネルシーニョサッカーに対応できたのは、戦術理解度の高さがあったからだろう。
 
「ネルシーニョ監督に求められているのは守備の部分。攻撃は自由にやらせてくれます。ただ、監督の下でサッカーをやるのは、頭が疲れる。ミーティングなどは、講義を受けている感じで、学生に戻った気分。ただ、僕は学生の時も規律のあったチームでやっていたので、すんなりと入れました」と笑顔で話す。
 
 戦術理解度の高さは関西学院大時代も高く評価され、本来はアタッカーながらボランチでのプレーも器用にこなしたという。
 
 高いテクニックと戦術眼を持つハイブリッドプレーヤー。新たな“ネルシーニョチルドレン”には大きな期待を抱ける。
 
「すべては次の試合にかかっている。1試合、1試合結果を残していきたい。練習から100パーセントでやっていれば、必ずチャンスは回ってくるはず。スピードに乗ったドリブルが自分のアピールポイントで、それが得点につながるのが一番です。プロでは判断が遅くなったら、すぐ寄せられますが、試合にもっと出場できれば慣れるはず。どんどん点を取って余裕を持てるようになりたいです。まだまだ難しいですが、頑張ります」
 
 気に入っているという「成豪」という名が多くの人に知れ渡る日は、そう遠くないように感じる。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
 
 
 

5月26日発売号のサッカーダイジェストは、オーバーエイジ特集。果たして、リオ五輪のオーバーエイジ候補は誰なのか? 本命、対抗、大穴で予想してみました。またU-23日本代表企画では「残り15枠を巡るサバイバル」に迫り、6月復帰予定の室屋選手(FC東京)にインタビュー取材。クラブダイジェストでは、J2で好調の札幌を取り上げています。

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