【チーム採点・寸評】
大宮　６
攻守で主導権を握る時間が多かったが、最終盤は押し込まれ続けた。攻めては相手SBの裏にできるスペースをついて２得点したものの、リードを守り切れずに２失点したのは悔やまれる。
 
神戸　5.5
小林、藤田の投入で息を吹き返し、アウェーで貴重な勝点１をゲット。しかし、前半の悪さを考えれば、及第点はつけられない。
 
【大宮｜採点・寸評】
GK
１　加藤順大　6.5
50分、51分と連続で好守を披露し、70分にも至近距離のシュートを弾き出す“守護神”ぶり。失点はふたつともノーチャンスだった。
 
DF
19　奥井 諒　6.5（MOM）
古巣・神戸を相手に気合十分。精力的に右サイドを上下動して先制ゴールをゲットするだけでなく、好判断と身体を張った守備面も効いていた。
 
４　山越康平　６
ルーキーながら最終ラインを堂々と統率する姿は頼もしい。空中戦、地上戦で神戸の両外国籍選手に競り勝つも、同点劇を考慮して0.5を減点。
 
25　高山和真　５
プロ入り２年目でリーグ戦初出場・初先発。まだ判断が甘く、１失点目は小林に前に入られ、２失点目はレアンドロに後ろを取られる。ほろ苦いデビューとなった。
 
22　和田拓也　６
左サイドでコンビを組む沼田のケアだけでなく、細かくポジションを修正して隣でプレーする高山も気に掛けるプレーぶり。パス回しも板についている。
 
MF
18　横山知伸　６
経験の浅いCB陣の前で、高さと強さを活かしてフィルター役を担う。足もとにボールが入った時のプレーにはやや心許なさが残った。
 
23　金澤 慎　６
縦横無尽にピッチを駆けて、危険地帯を埋める。一歩目が出遅れるシーンも散見されたが、激しい寄せは相手への威嚇に十分だった。
 
５　沼田圭悟　5.5（83分OUT）
概ね好調な大宮スタメン陣のなかでは低調なパフォーマンス。ボールが足につかない、コミュニケーションミスが見て取れた。
 
17　横谷 繁　６（88分OUT）
身体の強さを活かしたキープ力と、54分の決定機にしっかり顔を出す嗅覚はさすが。２点目のアシストを生んだ動き出しも見事だった。
 
FW
41　家長昭博　6.5
渋谷監督が絶賛するスペース把握能力を駆使して、神戸守備陣を手玉に取る。12分に生まれた先制点のアシストは視野の広さをまざまざと見せつけた。
 
７　江坂 任　6.5（77分OUT）
家長だけでなく、周囲と感覚が合ってきた印象。献身性と技術で前線に基準点を作るだけでなく、相手の急所に瞬時に入り込む狡猾さで追加点を奪った。
 
交代出場
９　ネイツ・ペチュニク　－（77分IN）
投入されてすぐの78分にスプリントからボールを収めて、シュートまでもっていく。自身の置かれた立場をよく理解しており、積極的だった。
 
20　大屋 翼　－（83分IN）
攻勢を受ける苦しい終盤に投入される。バランスを気にはしていたが、オープンな展開では舵取りも限界があった。
 
16　マテウス　－（88分IN）
渋谷監督の「勝ち切る」という意図を体現。ドリブルで攻撃を活性化し、これからも継続的に起用されるはずだ。
 
監督
渋谷洋樹　６
N・ペチュニク、大屋と選手交代後に同点に追い付かれる。それまでは研究成果が表われていただけに、もったいない試合に。
 
取材・文：古田土恵介（サッカーダイジェスト編集部）
 
※MAN OF THE MATCH＝取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「６」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。